プロ野球を観て人事について考えてしまうサラリーマンは僕です。
ここ数年(今年と去年は除く)、プロ野球の観客動員数はずっと増えてきている。
ざっくり書くと2009年には2340万人だった動員数が2019年には2650万人に伸びている。(NPB HPより、グラフは作ろうとして面倒なのでやめた。)上記の10年間、ずっと観客動員数は増えていた。
TV視聴率低下とか競技人口減少はあるものの、球場のにぎわいは増え続けている。(TV視聴率に関しては地上波の巨人戦を見ればというだけで、スカパーとかダゾーンを考慮に入れれば下がっているわけではないと思う)
これは各球団の営業努力の賜物で、例えば入場者に無料でユニフォームを配る試合を企画したり、球場演出や球場グルメを頑張っていることが挙げられる。
こういった営業努力は楽天イーグルス・DeNAベイスターズ・ソフトバンクホークスあたりが比較的早く取りかかっているように見える。
おそらく親会社が(新聞社とか鉄道会社に比べて)新興のIT企業であることが影響している、と僕は思っている。
球団社長人事
ベイスターズは親会社がTBSからDeNAに変わったあたりから、我がヤクルトスワローズと毎年最下位争いをやっていたにも関わらず、どんどんファンが増えていった。
神宮球場の一塁側スタンドから見ていても三塁側のベイスターズファンが年々増えていくのがよく分かった。
DeNAベイスターズの初代球団社長は30代の池田純さんだったのだが、親会社によってはあり得ない人事だろう。
子会社の社長(ここでいう球団社長)は親会社の偉い人の兼任または出向だったりするからだ。当然、けっこう年季の入った方が就任される。
ベイスターズの(営業面での)躍進はスポーツビジネスのプロに思い切って権限と裁量を委譲できたことが大きいと思う。
↓昔読んだ池田さんの著書。めちゃくちゃ面白い。
スワローズの監督・コーチ人事
スワローズの負けが込みだすとヤフコメあたりでは「身内(OB)ばかりの監督・コーチ陣のせいだ」みたいなコメントが目に付く。OBで固めるのは、メリットもデメリットもあるのでいいとも悪いとも言えないが、なんとなく親会社(ヤクルト本社)の影響があるように思う。
つまり親会社も同じような状況なのではないかと。
ヤクルト本社では、おそらくプロパー社員がほとんどで、中途採用者もいるけれど、出世はなかなかできない、おそらくそんな感じではないだろうか。
僕は似たような規模感、歴史の会社で働いているのでなんとなくそう思ってしまう。
対照的に外部招聘が比較的多いイーグルスやホークスなんかは親会社の楽天・ソフトバンクでも中途採用や中途入社社員の経営層・部署長クラスへの抜擢が多いのではないだろうか。(こっちは全く分からないけど・・・)
プロ野球見ながらこんな考察をしてしまう自分はつくづくサラリーマンだな、と思う。
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