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日々を跨ぐ

 人間には、時間の流れやなんかしらの拍子で、誰にも言えないことが出来てしまう。同僚にも、友達にも、パートナーにも、家族にも、言えない「秘密」がある。私はなるべく、自分の秘密を作らないように生活している。誰かから明かされた秘密は、絶対に隠さないといけない。そのせいで、嘘つかなきゃいけないときもあるし、「言っちゃいけない」というルールから、なんだかその暗黙のルールを、何かの拍子で破りたくなって、つい破ってしまう。(これは100000%私が悪い。)
 こんな私だが、身の回りの友達は、自然と私に秘密を話さないようになっていた。正直、気が楽だ。自分の秘密を誰かに言うなんて、私はできない。
当たり前の話だが、会社の機密事項を漏らしたこともない。私が「ここだけの話」とかふざけた枕詞をつけて話している話は、「ここだけの話」ではないのが本音だ。

 嫌でも秘密はできる。なので作らないようにしている。しかも、秘密っていうのは「誰かに話す」ことじゃなくて「バレる」ものだ。サプライズのときに誰が「今日結婚指輪渡すから!」って言うんだろうか。渡す相手に言うわけがないし、友達に話したところで「おう、頑張れよ!(なんで俺に言うんだろう)」って感じだろう。

 大学くらいまでは他人の秘密が気になっていたが、最近はあまり気にならなくなってきた。人に話したくなきゃ、秘密に繋がるような話題にするなよって心底思うし、わざわざ自分からそうしてる人を見ると、一体何がしたいんだという気持ちになる。

 社会人になってから難しいのは、自分から振った話題が相手の「秘密事項」だったときだ。仲の良い相手なら「秘密だから教えない」って言ってくれればそれ以上踏み込む気もないし、すぐ別の話に移せるが、そこまで関係性のない人の秘密に踏み込むのはタブーだ。だからもう話題を振る前に秘密のことじゃないかを気にしなければならない。心底めんどくさい。「この料理うまい」とか「この酒うまい」とか「仕事どんな感じ?」とかさほど聞きたくもない話題になる。人は一体なんのためにあの会話をするんだろうか。

 ほんと秘密って楽しくない。別の話をしよう。

先週、ゲーミングチェアを買った。

PC周りに一気に高級感が溢れ、満足な気分になった。今年はマウスもマウスパッドも買って、PCも買って、キーボードも買っているし、今回のゲーミングチェアがトドメの一撃だった。

が、問題は起こった。

長く座っているとケツが痛い。リクライニングもできるし、座り心地も最初はいいし、前の椅子は肘掛けもなかったので、かなり満足度は高い。ただ、ケツが痛い。座るのをやめて10秒くらいで治る。原因は一つだ。太り過ぎでケツが自重によって負荷がかかっている。

久々に体重計に乗ったら3キロ増えていた。原因はわかる。間食と飲み物だ。ついつい甘いものを食べたり、お菓子を食べてる1ヶ月だったような気もするし、自意識の外でもっと食べているのだろう。このまま食べ続けていたら、また脂肪肝がぶり返してしまう。また意識的に我慢しなければならない。ってか1ヶ月そうしてるだけでなんで3キロも増えてるんだ。俺の身体はなんでこうも燃費がいいんだ。もうおにぎり一個で一日過ごせるんじゃないか。いや過ごせない。お腹は空く。どうにかして3キロ痩せる方法を教えてほしい。もうこの際20キロくらい痩せる方法を教えてほしい。寝て起きたら普通体型になっていて、外出たら運命の出会いをして誰かと結婚して、30代で年収5億くらいになっていてほしい。

 ついついふざけた文章がツラツラ出てきてしまった。まぁ私はそれなりに、この人生を楽しく生きている。

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