春
ごめんね
春はどうしてか、
心がスースーするの
よるべない思い。
元気に振る舞えなくてごめんね
汗いっぱいかいた背中が冷えて寒くなるような
空も花も鳥の声も
世界のすべての色彩、音が、
せつなくて悲しくて、
春のうららかな日差しが気持ちいいのに残酷で
その日差しにまだ慣れないうちに、
もう夏ですね、なんて。
待って、待って、待って。
私、まだ何もできてない。
何も成せてない。
帰れない。
心の落ち着くところへ、まだ帰れない。
ごめんね、しばらく私は揺らぐの
ゆらゆら、して、誰の元へもいけないの