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【印刷 #8】デザインのお話

~ ある印刷会社での会話 ~

●営業(Aさん)
「このデザイン、お客さんが納得しないんですよ。」

●デザイナー(Bさん)
「このセンス、理解してくれなきゃ困るのよねぇ。」

●工場長(Cさん)
「こんなレイアウトじゃ、インクの無駄遣いだぞ。」

いつもながらの噛み合わない会話...

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そもそも『デザイン』とは何でしょう。

よく誤解されるのは、デザインを『美術』『装飾』と解釈してしまうこと。
デザインの日本語訳は『設計』です。

デザインとは、“思考の道筋(ロジック)を組み立て課題を解決する” こと。

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さて、彼らの噛み合わない会話を解決するには、どうしたら良いでしょうか。

それは、“共通のゴール” を見つけること。

・自分の営業成績を上げること?
・デザイン センスを認めてもらうこと?
・生産費用を抑えること?

いえいえ。

それは、“お客様の利益に貢献すること” です。

お客様は、その印刷物が「欲しくて」注文するのではありません。
お客様は、その印刷物が「必要だから」注文するです。

◎お客様の営業方針に寄り添い、
◎購買訴求力あるデザインを想起し、
◎販売計画に沿って印刷物を提供する。


商業デザイン

それは、“美術工芸品” を造るのではなく、“経営設計図” を届けることなのです。

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~ ある印刷会社での会話 ~《その後》

●営業(Aさん)
「売り上げが2割増えたって、社長さまが喜んでくれたんです。」

●デザイナー(Bさん)
「購買担当の方に、パッケージ デザインも頼まれたのよ。」

●工場長(Cさん)
「綺麗な印刷のお陰だって、仕入れの人に褒められてさぁ。」

三人三様、

それぞれの『デザイン』を、見つけたようです。(^_^)ゞ

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