見出し画像

【印刷 #7】フォントのお話

最近、巷ではアスキーアートなるモノが流行っているらしい...
(↑それ、あんた一人でしょ!)

文字を組み合わせて、イラストの様に見せる技。
それは、どのように作るのでしょうか。

1)アスキーアートとは

ASCII(アスキー)は、世界で標準的に用いられる文字コードの規格で、日本では半角の英字(a~z、A~Z)やアラビア数字(0~9)、記号、空白文字、制御文字などで構成されています。これらは総称して「1バイト文字」と言います。

一方、パソコン上で使われる日本語の漢字やひらがなは、Shift_JIS という規格で定義された「2バイト文字」の集合体で、通称「全角文字」と呼びます。
これら両者を組み合わせて、イラストの様に見せる手法をアスキーアートと呼び、広義な意味では「顔文字」も含まれます。

ちなみにインターネット上には、アスキーアートを自動生成するサービスも存在します。(※以下は画像データから文字情報に変換した例)

2)全角と半角

さて、私たち日本人は、パソコンなどの端末で文字入力する場合、漢字やひらがな(全角文字)と、英語(半角文字)を使い分ける必要があります。

日本語と英語が混在する文章を作成する際、その「切り替え」と「変換」を強いられ、ともすると和洋折衷ならぬ、和洋混濁した文章に成りかねません。

特に注意が必要なのは、全角で「アルファベット」や「数字」を入力、混在させてしまうケースです。

印刷文字組版では、日本語などの「2バイト文字」と、英字・数字などの「1バイト文字」を厳格に取り扱います。

日本語は、基本的に文字の幅を一定(等幅)に揃えて印字しますが、英字・数字などは、それぞれの文字の幅や高さに応じた(プロポーショナル)印字となります。

3)フォントと書体

フォント(Font)とは、元来は欧文活字の用語で、大文字・小文字・数字・記号類など「1つの書体の文字サイズごとに作られたセット」のことを意味します。

一方、書体とは表示・印刷などに用いるために、美的感覚に基づき「字体を統一的にデザインした文字のスタイル」のことを指します。

例えば、この文章は和文フォントMS明朝体で制作しました という表現で示します。

ちなみに、Windowsで使われるフォントはWindows XPまでは「MSゴシック」「MS明朝」が標準でしたが、Windows10以降は「游ゴシック」「游明朝」が標準となりました。

MSゴシック・MS明朝は『等幅フォント
MSゴシック・MS明朝は『プロポーショナルフォント』です。

標準フォントが游ゴシック・游明朝に変更された結果、書体の太さ(ウェイト)の選択肢が増え、従来の「太字」指定で切り替える『不格好な書体』が回避できる様になりました。

4)noteと書体

ご存じの方も多いですが、noteの表示フォントは変更ができます。
以下、アカウント設定 → ユーザー設定 → 自分が投稿したnoteを明朝体で表示する、で切り替えます。
但し、過去に投稿した記事もすべて明朝体に変更されますので、そのプロポーションの違いから、意図しない所で改行される等の不具合が起こる事があるので注意が必要です。

以上、うそ偽りのないフォント~のお話でした。(^_^)ゞ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?