見出し画像

【座右 #5】『聴く』から『観る』へ

大好評につき? 洋楽10選『第三弾』でございます。

時代は1990年代へ突入。
この年代の特徴は、音楽に向かう姿勢が「音声」から「映像」に変わって行ったところでしょう。
まずメディアの変化として、フィリップス社が発表したマルチメディアCDが「DVD」として規格化され、長年君臨してきた「ビデオテープ」が、その座を明け渡すことになります。

映像ソフト販売額推移

時を同じくして、音楽界ではライヴ・レコーディングの波が押し寄せ、アメリカのミュージック・テレビジョン(MTV)で、プラグを外して電気楽器を使わない、Unplugged(アンプラグド)演奏に人気アーティストがこぞって出演。上記DVDメディアの発達と共に、音楽を『聴くこと』から『観ること』へと、大きな変化がもたらされました。

今回は、その中から選りすぐりの10枚をご紹介いたします。

Spotifyから配信されるものは音声のみとなります
映像をご覧になりたい方は、下記MTV公式サイトにてご確認ください。

【1991】ポール・マッカートニー

MTV Unplugged で披露したパフォーマンスを、ライヴ・アルバムとして発表したのはポール・マッカートニーが最初でした。
文字通り「プラグ」を繋ぐことなく、細心の注意を払って配置されたマイクを前に演奏されたサウンドは、まさに Unplugged のトップバッター。

【1992】エリック・クラプトン

MTV Unplugged の知名度を飛躍的に高めたのは、明らかにエリック・クラプトンでしょう。
このアルバムは、グラミー賞6部門を獲得。全世界で2,600万セットを売り上げる驚異的なヒットを記録しました。

【1992】マライア・キャリー

アルバム『エモーションズ』がヒットする中、1992年4月に放送されたライヴとして急遽リリース。全米アルバム・チャート3位。全世界で700万枚、日本でも50万枚以上のセールスを記録。

【1993】ロッド・スチュワート

アンプラグドならではの独特のアレンジで名曲の数々が蘇える。
さらにロン・ウッドの出演も添えられ、ロッドの最高のパフォーマンスが堪能できる作品。

【1993】ニルヴァーナ

カート・コバーンの不慮の死の前に録音された、ニルヴァーナ最後のアルバム。大ヒット曲を敢えて外し、カート・コバーンの紡ぎ出すメロディと豊かな感情表現による地味で陰鬱な楽曲を披露。

【1993】ニール・ヤング

ニール・ヤングの楽曲のメロディーラインの美しさと、生演奏力が堪能できる名盤。アコースティック・ギターのテクニックと、その旋律で聴くものを魅了する1枚

【1995】ボブ・ディラン

20世紀を代表するミュージシャン、ボブ・ディランが94年11月に収録したアルバム。彼の作品の中でも最も有名な曲、「見張塔からずっと」「時代は変る」「ライク・ア・ローリング・ストーン」そして「天国への扉」が新しいアレンジとメロディで展開される。

【1996】キッス

オリジナル・メンバーのエース・フレーリーとピーター・クリスも参加して行われた、MTVアンプラグドでの記念すべきライヴを収録。アコースティックでの演奏により、曲の良さが際立つステージとなっている。普段はあまり演奏されないレア曲も多く披露。

【1996】CHAGE and ASKA

日本人アーティストとして初めて出演し、話題となったアルバム。
「Mr.ASIA」「噂のトラブル・メーカー」「スローダウン」「指環が泣いた」を収録。※Spotifyでは配信されていないためAmazonMusicより引用

【1997】ブライアン・アダムス

ヒット曲「18 TIL I DIE」「誰かを愛する時」他、往年のヒットソング全14曲を収録。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?