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人生に退屈しない自信がある

 最近ある映画を見て感じたこと。

 その映画の、世間での評価がどうなのかはよくわからない。ただ大衆に受けてバズるような作品では無さそう。わかりやすい感動シーンも、恋愛要素も無く、ただ大の大人が変身して怪人と戦うだけ。そんな映画を僕はとても楽しんでいることに気づいた。


”映画”を楽しんでいる

 その作品の内容や、メッセージ性のようなものはわからない。ストーリーなんてあってないようなものだし(ファンに怒られそう)、鑑賞中に涙を流すようなことも無かった。しかし、例えるならば、本を読んでいるときのような、自分の中でワクワクが作られていく、そんな感覚があった。作り手の意図を考えながら作品を楽しむなんて、そんな高度なことは僕は出来ないけど、”このシーン、このカット、いいっすね!!”と言いたくなる。ちょっとかっこつけて言うと、○○という作品を楽しんでいるのではなく、映像作品としての映画そのものを楽しむことができた。

 この映画を観て、明日から頑張ろうとか、この考え方大事にしようとか、そんなものはない(これまたファンに怒られそう)。ただ、鑑賞後にはスッとした感じ、清涼感のようなものがあった。何も残っていないけど、なにかが通過していった感じ。爽やかな風だけが残っていた。


楽しむ力

 劇場は子供もちらほらいたけど、彼らは楽しめていたのかなと、後でふと思った。アクションシーンも結構あったから、その点は面白かったろう。でも僕や他の大人たちほどには、その映画を楽しめていないのではないか。これは子供だからしょうがないというやつである。ある程度の教養や、映画のカット割りや構図へ対する造詣、その監督の他作品などを知っているとより楽しめるはずだ。だから一般受けはしないんだろうけど、それでいい。それを面白がれる人に向けて、面白い作品を提供する。この作品、あるいはこの監督は、それを(おそらく意図的に)やり遂げている。僕みたいな厄介オタクにはありがたいかぎりである。
 
 そこにいた子供たちに、将来こんなふうな、めんどくさい大人になれよ!と心の中でエールを送り、僕は劇場を後にした。


自分の評価が絶対正しい

 帰ってきて、この記事を書くためにネットで調べてみると、どうもその映画は賛否両論らしい。やっぱりな、という感じ。何このシーン?ってのも多かったし。なんだか僕がよかったと思う作品はこういうのが多い…。そういう作品を好きになっているともいえる。でもそれでいい。僕が面白いと思えたから、この作品は面白い。周りがどう思っていようと面白いものは面白いし、面白いと思うかはその人の持ってる知識とか感性に依るのだから、自分だけが面白いと思えるものだってある。最近はそういう作品が減ってきているなんて、評論家っぽいことを書いてみようかとも思ったけど、そんなこともない。サブスクリプションサービスを使えば、自分だけが面白いと思える作品にたくさん出会える。まあ僕はそうでもないけど(サブスクについてもそのうち書きたい)。

 とりあえず今日見た映画のあのシーンを、僕だったらこう撮るかなあ、という妄想でしばらくは楽しめそうだ。金のかからない人間でよかった。世に映画があるうちは、あるいはなにがしかのコンテンツがあるうちは、僕は退屈をせずにすみそうだ。自分の中で楽しみを作れるこの力は、正直僕の才能だと思っている。


 
 投稿を増やしたいなと思ってから、わりとすぐに実行に移せた。これくらいラフに、日常思ったことを書いていきたい。やりたいことをすぐ行動に移せたのと、今日の思考を今日のうちに書き出せたのでなかなか気分がいい。心すっきりだ、というやつである。

それでは、また。


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