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ネットがつまらなくなったというよくある意見を、僕も書く

2022年6月の下書きを元に書いています。感情が昂っているようです。


最近、急激にネットがつまらなくなっている気がする。最近というのはここ数年のこと。僕は高校生からスマートフォンを持ち出して本格的にネットの世界に入っていったが、その前、小学生の頃から自宅のパソコンでネットに嗜んでいた。今のように依存するのではなく、本当に嗜んでいた。つまりわりとインターネット古参なのである。だからそろそろ、こういうネットに対する記事を書く資格があるかなと思っている。


押しつけがましい

結論から書くと、これに尽きる。まず広告が押しつけがましい。YouTubeの広告は数も時間もどんどん増えている。1分程度の動画を見るのになんで15秒の広告を見ないとあかんねん!(思わず関西弁)僕なんかは15秒の広告が出てくるとその動画を見ること自体やめてしまう。すぐにブラウザバックだ。だいたい広告の内容も覚えていない。サブリミナル的な効果があるのかもしれないが、どれだけ回数を重ねれば意味があるのか、僕くらいの依存度合(毎日何時間もYouTubeを見ている)にならなければ広告効果というのは発生しないのではないか。

それに内容自体も押しつけがましいものが増えた。オススメのアニメとか、このゲームするならこのスキルは必須とか。そんなのはどうでもいい。自分で見つけるから楽しいんちゃうんか!?(関西弁って怒っている時効果的ですよね) なんなら平気でネタバレするし。オススメを紹介するならネタバレ注意って書け!僕がこの世でもっとも許せないもののひとつはネタバレ、もっというと無意識のネタバレである。発信者は重々気を付けていただきたい。話を戻すと、そういう押しつけがましいもの(本人らはオススメのつもりらしいが)は面白くないばかりか、こちらの楽しみを奪う。でも見ちゃう。簡単に面白いものを見つけられそうになるからだ。それにサムネイルもとてもよくできている。それで、何時間も動画サイトを見続けることになる。そして広告に引っかかる。楽しくはない。イライラする。この状況をまさに依存しているというのだろう。


昔はもっと探す楽しみがあった

YouTubeだと、主にミュージックビデオを見ていた。あるバンドのMVをみてそのコメントをざっと読んで、画面横に並ぶ関連動画からそのバンドの他の曲に移る。そうやってメンバーのことや音楽性のことを少しずつ知っていくのが楽しかった。”~分の○○さんのギターリフがたまらない”というコメントから、なるほどこの人が○○さんでこのかっこいいメロディーをリフと呼ぶんだなとか学んでいった。自分の好きな音楽をSNSで共有する文化も無かったので、誰にも言わずにひとりで聴いていた。周りがどんな音楽を聴いているのかも知らなかった。多分みんな、自分だけのお気に入りをもっていたんじゃないだろうか。そんな時代もあったのである。
また関連に出てきてなんとなく聴いてみた他のバンドにハマることもあった。僕の一番好きなバンドもそうやって出会った人たちだ。そういう偶然の出会いみたいなものがあった。中学生の頃、親がいない日の夜中に、その時はミスチルのMVを漁っている期間だったが、関連動画からフジファブリックの銀河という曲に出会った。その時の衝撃は今でも忘れられない。


自分で探し当てた、自分だけのお気に入りを持ちたい

人にオススメされたでもなく、世間で流行っているでもなく、”これ、自分しか知らないんじゃね?自分センス良くね?”というものを好きになりたい。そういうものに出会いたい。今はそういうものにどうやって出会えばいいのだろうか。サブスクなんかを入口として上手く使っていきたい。最近、新しく好きになってずっと聴いている音楽は大学の友人から知った。とはいえオススメされた訳じゃない。彼の車で流れていたのを、これなんていう曲なんだと尋ねて教えてもらった。そのあとすぐにCDを貸してもらって、すっかりハマってしまった。こういう出会いもある。不意に車で流して、一番とっつきやすいアルバムをすぐに貸してきたあたり、友人の術中にはまってしまった気もするが、これも自分で探し出したものとしよう。


現在からの追記:相変わらずネット全体のマーケティング的様相は進んで、広告もどんどん増えている気がする。みんなが今のネットの在り方の限界を悟って、今のうちに稼いでしまおうというような雰囲気さえ感じる。ここ一年ほどはYouTubeを見る時間は減ってしまった。就活について調べたら、この業界はヤバいとか、転職コンサルタントが偉そうに説教してくるのに疲れてしまったからだ。そして新しいネットの楽しみ方として、人のSNSのいいね欄を見るというのを覚えた。少しネットストーカーのような感じもするが、公開されているんだから勝手に見ても問題ないでしょう?「友人の車で素敵な音楽に出会う現象」の再現を起こそうという試みである。これをやって気づいたのは、面白い人は面白いものをいいねと思うんだなということ。僕も、せっかくなら面白い人にいいねと思ってもらえるような投稿をしていきたい。

それでは、また。



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