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私にとって塾とは【講師編】

こんにちは。N先生です。

前回の【生徒編】では私が実際に生意気中学生だった頃のお話を書かせていただきました。

今回はその【講師編】といたしまして、講師視点でのお話になります

①コミュニケーション

最初に書くか最後に書くか迷ったくらい大切な事です。大人と子供とはいえ、大前提に人と人なのです。突然知らない人に「初めまして。では授業します。これはこうだからこうなります。はい、じゃあやってみましょう!」と言われてやる気にならないですよね?少なくとも私はなりません。

入塾したばかりの生徒には特にここを重視していました。その子自身としっかり向き合い、その先の授業のやり方を考えていく為です。学校ではどんな子なのか、家庭ではどう生活しているのか、何が好きで何が嫌いか、得意な事はなにか、これからどうなりたいのか等…授業の大半をコミュニケーションに使う事もありました。きっかけは何でもいいんですが、生徒との距離を講師自身が調整できるような関係性がいいのではないでしょうか。

②なぜ塾に来ているのかを明確にさせる

勉強嫌いで成績も態度も悪い、そんな生徒ももちろんいました。でも塾にはちゃんと来るんですよねー。とっても可愛いです。

私はよく生徒自身に「なぜ塾に来るのか」質問をします。すると大抵の生徒はこう答えます。

「勉強するため」

すかさず私もボールを投げ返します。

「勉強するだけなら家でできるじゃん。」

生徒びっくり仰天。その顔何人も見て来たよ。そうだよね、驚くよね。ごめんごめん。

実際の所、勉強するためというのも間違いではありません。しかし、塾に通っている多くの子供は自主的に勉強ができません。なのでそのサポートをしたり、家庭以上に勉強がしやすい環境を作ったり、結果的に塾を卒業した後も自主的に取り組む事ができる人間になるためのトレーニングをする場所と思っています。

③目的と手段

主に中3によく話していた言葉です。勉強はあくまでも目的を達成するための手段です。例えば「将来の夢は医者になること」だったとしましょう。では医者になるためには何が必要か、その為に何をしなければいけないのか。自ずと勉強に繋がります。大枠として最終的な目的を持ちつつ小さな目的と手段をイメージ・定着させてあげる事が大切です。今の自分は何をしなければならないのかを生徒自身で見つけ出し行動に移す事ができればゴールは近づきます。本人が決めた目的に少しでも近づけてあげられるよう講師も全力で背中を押し続けます。

将来の夢がない、目的が見つからない場合は色んな選択肢がある事を話します。義務教育は中学校までです。その先の人生を決めるのはその人次第。ですが、選択肢は多い方が良いに決まっています。ありすぎて決められない?贅沢な悩みじゃないですか!たくさん悩んでください。自分で目的が見つかるまではとにかく選択肢を広げておく事をお勧めします。つまり本気で勉強に励んでいれば医者にだって会社員にだって農家にだってなれるのです。本気で勉強ができる人は目的が見つかった時、更に頑張れる力を持っています。私の場合は親と真剣にこういった話をする機会がありませんでしたが塾が代わりにその役目を担ってくれていました。余計なお世話かもしれませんが何でも話してください。講師は勉強を教えるだけではありません。一緒に目的を見つけていけたらいいなと思っています。

④最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます。勉強方法や生徒との向き合い方についての細かな部分はまた別で記事にできたらなと思います。私自身が講師をしていたときは、講師という立場でありながら生徒の人生において何かきっかけをくれた人として残るような人間を目指してやっていました。それが生徒本人にとって親御さんなのか、学校の先生なのか、駄菓子屋のおばあちゃんなのかはわかりません。きっかけというものは人と関わる機会が多いほどたくさん生まれます。お子さんを塾に通わせようか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

ではまた。

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