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-N高文化祭2020からN高S高N中等部2021文化祭へ-

N高文化祭2020からN高S高N中等部2021文化祭へ ver.ゆりあ

2019年11月、私は大阪から幕張メッセまで行くことを決意して文化祭実行委員に申し込んだ。
参加はオンラインでもよかった、「それでもみんなと会って、話して、いい文化祭を作りたい。」そんな気持ちで東京に向かった。
周りを見渡すと知らない人ばかり、誰一人同じキャンパスの人はいない。様子を見た感じ何人か話している人たちがいて「きっと同じキャンパスか、もとから友達だったのだろう」と思ったが少し焦りを感じていた記憶がある。
でも、みんなは思っていた何倍も優しくて、ワークショップも合宿も楽しかった。ネットコース、他キャンパス…いろいろなところに友達ができて文化祭のミーティング以外で遊びに行くこともあった。

私はステージ班だったので、たくさんの人たちに連絡をとって、みんなとどんな文化祭にしたいのかたくさん話して話して話して…それをなんも度も繰り返した。時には揉めることもあったが、とても楽しい時間だったなと感じる。

もう文化祭の本番が近づいてきた時だった。
コロナウイルスの影響で色々なことが変わってしまい、世間でもたくさんのイベントが無くなっていったのを覚えている。
こんな話はしたくなかったが、私たちの中では少しずつ「文化祭も無くなってしまうのではないか」「本当に開催できるのだろうか」「ホテルはキャンセルできるだろうか」そんな声が少しずつ上がり始めるようになった。

そして文化祭がなくなったことが伝えられた_____________

「悲しい」「悔しい」「みんなと会いたかった」それでも私たちは各企画の人たちに中止を告げなければならなかった。
「ここまでせっかくやってきたのに。」そんな気持ちを隠して連絡するしかなかったのである。
仕方ないことなのかもしれない。でも中止になったという事実は確実にみんなの心を深く抉った。

2021年1月、そろそろ今年も文化祭実行委員が募集される時期だととてもワクワクする。
ここだけの話、去年のリベンジも兼ねて申し込んだ私にとって、オンライン開催というのは正直あまり嬉しい気持ちではなかった。
それでもできるだけいいものにしたい!そんな気持ちで広報委員のリーダーに申し込んだ。

もちろん、今年は今年。去年は去年。そのことは十分承知している。でも、たくさん悔しい思いをして「今年こそは…!」そんな気持ちで一生懸命頑張っているメンバーがいることは時々思い出してあげてほしいと思う。
そして、参加してくれる人には同じぐらい全力で楽しんでもらいたい。



N高文化祭2020からN高S高N中等部2021文化祭へ ver.新

2019年12月8日の日曜日、銀座松竹スクエアで初めての全体会。
この日が実行委員最初のオフラインの集まりで、周りはほとんど知らない人。
楽しみでもあり、不安と緊張もあるというなんとも言えない感情に襲われた。
目の前に居る職員の雰囲気でそう感じてしまったのかもしれないが、
当時高校1年生の平メンとして参加したのであの時の緊張感は今でも忘れられない。
それと同時に周りの個性の強さを気にするようにパソコンでメモをしていた。

説明が終わった後は実行委員同士の交流も兼ねたワークショップが始まった。
当時の実行委員の部署としてフード、ステージ、常設、オンライン企画という4つがあったが、ワークショップの時だけは全員集まった。
仕事は一緒にしない人と関わりを持てる唯一の時間であった。
初めの遊びはなんでもバスケットのような円陣を構成し、
全体で共通する趣味や好きなことが同じ人を探す遊びをしたり、
3つのグループに分けて竹を使ってボールを落ちないように
ゴールまで運ぶなんてこともした。

このワークショップを通じて実行委員内での友だちをつくることが出来た。
通学とネットが3:7くらいの割合だった当時の実行委員、同じ代々木cpの知ってる人なんて片手で数える程度、私にとってそこはN高の多種多様性を感じる空間と同時にその人自身の個性の強さを象徴するものとなっていたと思う。
ワークショップは期間にして約1ヶ月ほど、週2回で午後3時から7時までやっていた。
結構長いように感じるかも知れないが、体験した身としてはもっとやっても良かったと思うほどいい時間を過ごせた。

ワークショップ終盤には神奈川県の足柄という場所で2泊3日の合宿も行った。
合宿なんてこの高校には沖縄のプレスクでしかないと思っていたのでハイテンションで行ったことが昨日のことのように浮かぶ。
当時の実行委員と会う時には必ず話題にでるほど他の実行委員の頭にも残っている。
合宿では主に各所属する部署ごとに行うことが多く、
初日は夕食のカレーを作ったり、キャンドルトークをしたのが懐かしい!
合宿なので実行委員同士のいざこざがあったのも今では懐かしい思い出だ。

合宿も終わり、いよいよ文化祭開催に向けて本格的に始動し、
このまま当日を迎えられるとおもった3月のことだった。
コロナウイルスの影響で文化祭の開催が中止となり、
そのまま中途半端な終わりを迎えることになってしまった。
今まで何ヶ月とやってきたものがこうもあっさり無くなってしまったのが
非常に残念だった。

2021年1月今年度の文化祭実行委員の募集がやってきた。
去年のリベンジも兼ねて広報委員の副リーダーとして応募し、無事参加できた。
今年度は全てオンラインで当日まで進めるのが昨年度との違いであり、慣れないオンライン上のやりとりも各実行委員にそれぞれが持つ文化祭に対する思いや気持ち、全力で仕事をしてくれたからこそ悔いの残らない形でここまで出来たのではないかと思っている。
ここまで読んでくれた方、もし近くに今年度の実行委員の子がいたら
「お疲れ様」と一言言ってあげて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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