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令和6年度予算(案)の話⑩〜総務省と放送とムダ遣いと〜

こんばんは、予決研です。
今回も令和6年度予算の話です。

1月26日に国会に提出予定の予算案から、前回に引き続き、総務省を取り上げたいと思います。こちらが前回も取り上げた予算の概要の抜粋です。

デジタル実装による課題解決という項目に令和6年度当初予算では16.5億円計上されています。
前回は、⑵(a)「デジタル時代の放送制度の検討」について触れましたが、今回は、⑵(b)「放送コンテンツの制作・流通の推進」。
令和6年度当初予算は2.6億円、令和5年度当初予算は2.5億円計上されています

令和5年度公表の行政事業レビューシートでは令和4年度予算分の支出について説明されています。
例えば、放送コンテンツの海外展開については、以下のとおり。

「オンライン国際見本市(国内開催)を活用した放送コンテンツの海外展開に関する調査にかかる業務」8,200万円
8,200万円を使って調査何を調べてるんでしょうか。
他にも調査モノが並んでますが、本当に全部必要なのかな?って思いますね。

1番最初の画像に戻ります。

「わが国の放送コンテンツを集約したオンライン共通基盤の整備等」「動画配信サービス普及等の市場環境の変化を踏まえたコンテンツの制作・流通の促進」に0.6億円(令和5年度補正予算2.0億円)と書かれています。
総務省の補正予算の概要を見ると確かに記載がありました。

https://www.soumu.go.jp/main_content/000891825.pdf

でも、放送コンテンツを集約するって、民放テレビだったらTVerとかすでにありますけど…?って思いながらネット検索すると、次のような記事を見つけました。

 6月19日,総務省「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会(在り方検)」に「放送業界に係るプラットフォームの在り方に関するタスクフォース(TF)」が立ち上がった。(中略)構成員からは,NHK,民放,ローカル局の番組がネット上で一覧性を持って選択・視聴できるプラットフォームが用意されることが望ましいとの声が相次いだ。
 それに対して民放連からは,ネットサービスは個別企業の経営判断であり,放送法という共通の基盤とは異なり,新たな共通基盤という考え方は難しいという見解が示された。(NHK文研ブログより)

ちなみに、このタスクフォースの議事要旨を読むと、

https://www.soumu.go.jp/main_content/000891825.pdf

民放連は国やNHKが主導するネット配信プラットフォームなんて、ニーズあるのかもわからんし、収益が上がるかもわからんからいらないって言ってたようですが、もう令和5年度補正予算でついてしまってるんですね。

これが無駄遣いではなくてなんなのか、総務省の誰か、説明できる人いませんかね。以上、本日の予決研でした。

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