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自我を持ち始めてからの記憶

小学一年生になるまでは母親の後をついていけば生きていけて何も考えなくていい。景色を見て、ご飯を食べて、ぼーっとして。

小学一年生になってからは、一人で学校に行く。だから、自分で考えるし、ぼーっとしているわけにもいかない。まずは周りとの違いはなんだろうと観察だけはする。

こんな調子の子どもだったから自分というモノが何か分かっていなかった。その為、10代はひたすら自分探しをするハメに。一方、小学生の私は自分の好きなものすら分からず、活発な女の子の後をひたすらついていく金魚のフン。
自分の好きなものはなんだろうと徐々に発見していくのが小学生時代の私だったのだ。

印象深かったのが、アイドルだ。
光GENJIが流行っていた。NHKと野球が主にテレビでついているうちでも、ローラースケートで歌う姿をテレビで見かけていた。友達の家に遊びに行った時に「誰が好き?」とアイドルの下敷きを見せてもらいながら聞かれた。
全体を俯瞰で見ていた私はびっくりした。
写真だけで誰が好きか分かるもの??
これは今でもそうだけど、アイドルを顔だけで見分けはつかない。
でも、同い年の女の子は顔だけでカッコイイとかわかるんだ!
ちょっと衝撃で、自分と周りの女の子との違いを突きつけられた出来事だった。

そんな、自我を持ち始めたけど、自分のない私は好きなものはどこにある?と探すことを始め、40代になる今は好きなものに囲まれて、幸せに暮らしてます。
これは、そんなきっかけになった記憶。

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