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僕たちは本当の自由を得られているか

まんがで読破シリーズの、J.Sミルの「自由論」を読みました。

昔よりは比較的自由を得られている感じがありますが、私たちは本当に自由なのでしょうか?


昔の不自由は権力者による抑圧が原因

日本では昔、将軍や天皇が国を支配していました。
ヨーロッパでも絶対王政とかありましたね。

最初の方はこれで上手くいってたのですが、だんだん権力者が自分の利益を追求しはじめて、国民は不自由を強いられることになりました。

国民は、「さすがにずっと権力者の言いなりになるのは辛いっ!!」
と感じ権力者を追放して、国民が国を統治する民主主義社会を築きあげました。
これで権力者に抑圧されない自由な社会が生まれたぞー!!と国民は躍起になりました。

ここまででも相当な年月がかかっているのですが、実は本当に自由な社会は到来していませんでした、、、


今の不自由の原因は、国民同士の抑圧

昔は、権力者が国民を抑圧していましたが、今は国民同士で抑圧し合っています。

例えば、多数決主義

多数派が少数派を抑圧しています。
過半数が、「そう!」って言ったら、そうなるんです。

確かに多数派が正しい場合は、それはそれでいいのかもしれない、しかし、多数決主義の多くは「実は少数派の意見の方が正しいのではないか」という吟味をしません。
これこそが多数決主義の弊害です。

多数決主義に似ている例として、「古くからの慣習」があります。

古くからの慣習は、「昔からずっと伝わっている良い習慣」と考えられがちですがほんとにそうでしょうか?

明治時代にも身分制度はありました。それは古くから伝わるものであり、下の身分の人は不自由を強いられていました。

これを企業に置き換えてみるとどうでしょう。
毎朝朝礼していることは、当たり前になっており、これが良いことかどうかを考える人はなかなかいません。
企業にも習慣的に行っていることはあると思いますが、それは今後も続ける価値のあるものなのか吟味すべきでしょう。


おわりに

今でも本当の自由は得られていないし、本当の自由を得るためには皆が他人に干渉しないのが一番らしい。つまり、自力では本当の自由は得られない。

本当の自由を得ることが幸せに繋がるのかが少し疑問なところですが、まあそういうことらしいです。

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