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深い話

もうこんな機会もないだろうと思っていましたが、思い出せないぶりに(?) 自分の出生から今までのことを深く振り返り、人に話す機会がありました。 

静かな池に石を放り込んだ時、水底でもわっと舞いあがる砂埃のように、もやもやと形を留めることのない当時の感情や記憶をすくいあげる。あまりに久しい機会で、そんな心もとないものでした。

振り返るきっかけ

ここまで深く振り返ることになったのも、それだけ深く打ち明けてくれた人がいたわけですが、

年齢を重ねるほどに、そうしたい思いと、その難しさの両輪を痛感する日々で、こんな人がいたんだ。。と、改めてその人の大きさに、言葉にならない衝撃を受けました。
(以降 変に謙遜しすぎて、接し方がわからなくなる←)

映画『祈りの幕が下りる時』

少し脱線するのですが、2017年に見た映画の中でも、Top3に入るほど面白かった作品に『祈りの幕が下りる時』があります。

氷山の一角を辿った先に見えてくる、伏線の数々。感嘆せざるを得ないストーリーなのですが、中でも重要人物として松下菜々子が登場します。

非常に数奇な運命を辿る彼女。絶対に口にできず、共感されない。ただ、蜘蛛の糸のような、目に見えないほど細い糸で繋がる存在があり、そこに人生をかけるほどの密かな思いを持っていました。

憑依といいますか、没入いいますか。

そんな心持ちで、彼女の過去や心境を想像すると、言葉にできない感情が溢れてきます。

誰もがストーリーを持つ。けれど、中でも惹かれるものがある

話を戻すと。

どんな人でも、嬉しい瞬間もあれば大変な瞬間もあるはずで、努力していない人なんていないんじゃないか、と思う今日この頃です。

ただ、中でも『祈りの幕が下りる時』の松下菜々子が背負うストーリーのように、つい人の心をつき動かしてしまうような人生。そんな話って確かにあるんだと思ってます。

そんな折に触れて

完全に鑑賞したことのある人にしか伝わらないないのですが笑、

もし作中の松下菜々子と知り合いで、ふと彼女の話を聞いた時、どう感じるか(映画でいう加賀恭一郎の立場)

今回相談してもらった話は、幸か不幸か 自分もその一端を実体験として持っていたもので、まるで自分の記憶や感情を追想するような感覚に陥るほど、深く共感するものがありました。

自分の性分も合間って、つい衝動的に"何か"したくなるのですが、
いざその”何か”を考えても正解なんてなく、泥臭くても身体一つで向き合うしかないんですよね。もちろん、そんな綺麗に割り切れないのですが笑

最後に

過ごす時間が長くても、存外無関心だったり(会社や、学校のクラスとか?)、
一見近いように見えて、どこかボタンの掛け違いのような、微妙な心理的距離が存在していたり(知人や人によってはパートナー?)、

無自覚であることも含めると、想像以上に世に溢れている気がしています(言葉では「仲が良い」「上手く行ってる」と口にしつつ、ふとした時につい親友に吐露してるような感覚?)。

そういった日常の一喜一憂を超えて、人生片手で数えられるくらい深く踏みこんで、初めて気づかされる喜怒哀楽があるんですよね。そして、自分にもその瞬間をもたらしてもらえていることに頭が上がらない

上手く表現しきれないことが多く、抽象的な話に留まっていて、かつ年末の振り返りに真っ先に上がるような日で、真面目でエモい感じになってしまいました笑

こんな日もありますねー(たぶんない←)

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