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ただ一度だけ、ばあちゃんと一緒にお風呂に入ったはなし。

結婚して夫の親代わりの祖父母と同居。
同時に私の介護生活がスタートしました。

数年間の在宅介護中、ばあちゃんは数え切れないくらい便を漏らしたし、夫が不在の時は私が大汗かきながらのシャワー介助は何度かしたけれど、"裸の付き合い"はしたことがありませんでした。

ばあちゃんはデイに行くまでは入浴もドボンと湯船につかるだけで、体や頭を洗うことをしなかったので、病院受診日の前日に夫がシャワー介助をしてくれたりしていました。

デイに行くようになってからは、基本的にはデイで洗身洗髪を介助してもらって、家では入浴動作の維持のために形だけ入浴、というかんじ。

そんな私が、唯一ばあちゃんと一緒にお風呂に入ったのは、じいちゃんのお葬式の前夜、葬儀場の親族控室のお風呂でした。
ばあちゃんからも当時2歳の息子からも目が離せなくて、夫と相談した結果、広いお風呂場だし4人一緒に入ってしまおう、と。

じいちゃんが亡くなったことは、ばあちゃんも理解していたけど、いつもと違う状況でばあちゃんが妙に覚醒してしまってハイテンション気味だったことをよく覚えています。
旅行にも連れてってあげれなかったから、なんだか旅館の貸切風呂みたいで。

当時は必死だったけど、今振り返るとあれはあれでいい思い出かもしれません。

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