安楽死の薬
何年か前にお母さんと安楽死の話をしたことがあった。人生やり切った後、安楽死できる薬があったらどうする?って。お母さんは、何でもない普通の日に、誰にも言わず飲もうかなって言ってた。それ想像するといつでも涙浮かんでくる。
親がいなくなって寂しいとかのありきたりな涙も勿論あるんだけど、それ以上に、お母さんの視点に立った時の計り知れない恐怖みたいなもの。畏怖みたいな。死なんて怖くないわけないのに全然平気な顔してたし。誰も今日が最期だなんて思わず、いつも通りのおやすみだけしか貰えないのに。
僕も大人になればそう思えるのかなあ。大人への道のりは長いなと感じた。強がってるだけだったらウケるな。でもそれも人間みたいで好き。
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