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家族のこと

同居している義母の体調がここのところあまりよろしくない状態がつづいており、在宅勤務をしながら義母のフォロー(介護)をしています。

以前からフォローはしていたのですが、昔から嫁には迷惑をかけたくない、私のようにいやな思いはさせたくない(昔お姑さんにそうとういじめられたらしく)という口癖の通り、私自身義母のことでいやな思いはしたことないし、むしろ助けていただいてばかりでした。
そして、とにかく自分のことはなんでも自分でするとても気丈な義母なのです。

その義母も今年で94歳。

まだ頭もしっかりしているのだけど、7年位前に一度、脳に膿がたまってしまい、膿を取るために入院&外科手術をするという大病を患っていて、その時は一時的に術後しばらくは右半身が麻痺したりしていたけど、当時、義母の懸命なリハビリでみるみる回復し、入院していた急性期の大学病院の担当医師も看護師も驚くほどに回復が早く、退院後も歩いて一人で買い物に行ったりするほどまでに快復。

しかし、その4年後くらいにもともと持っている腰の持病により左足にしびれが出てきてしまい、左足の感覚がだんだん鈍くなっていたのでした。

1年ほど前からは、室内でも歩行器を使いながら動くようになり、自分で食事の準備をしたりしていたので、家族のフォローは買い物に代わりに行ってくるなど最低限と言っていい状態でした。しかし、義母が歩けなくなってからはさすがに食事の支度などのフォローもするようになりました。

今年の4月くらいに足の痺れがいままでよりちょっとひどくなったと訴えていた矢先に、いつも通り歩行器につかまりながらキッチンに行き、キッチンに置いてあるスツールに座ろうとしたときに、座り損ねてしまい尻もちをついたことがありました。

そうなるとさすがに自分で立って体制を立て直すことができず、当時私は在宅勤務で自宅にいたので、階下から母が押したベルに呼ばれて行ってみると椅子の下、床に座っている状態。

ところが・・・義母を支えて椅子に一度座らせるにしても、ちょうど私も右足、左足の股関節に激しく痛みが出てきていたころなので、なんとも一人では義母の体を支えきれず、力が入らなかったので、たまたまその日在宅だった息子を呼び、なんとか二人がかりで椅子に座らせることができました。

その日の夕方今度はベットから立とうとしたときに、うまく立てずに再びしりもちをついてしまいました。

また呼ばれて、改めて息子と二人がかりでベットになんとか座らせることができましたが、おそらく義母の腰はそれなりにダメージを受けたと思われ、その日の夜、夫に一部始終を話し、翌日には室内用の車いすをレンタルすることになり、室内移動は車いすでしばらく様子を見ることになりました。

そして、先々週の水曜日。

夜寝る前にトイレにいくところを補助していた夫から呼ばれて行ってみると、トイレからベッドに戻る間に車いすに座ったまま急に震えだしてしまい、動けなくなっていました。

痙攣というか、発作でもおこすような震えかたをしていて、私は身体をさすり夫がどこかに電話で病状を話し救急車を呼ぶべきかどうかの判断を訪ねたりしていました。

その時は、救急車を呼ぶようにと言われたらしいのですが、ふたりでしばらく体をさすったり声をかけたりしていたら症状が落ち着いてきたのと、昔からかなりの病院嫌いの義母だったこともあり、その日はひとまず救急車は呼ばずに落ち着いた状態で義母はそのまま就寝しました。

翌日になり、夫は出勤してしまったので、やや心細くはあったものの、義母の様子を注意深く確認しながら在宅勤務していました。

ひとまず日中はほとんど問題なく過ぎていったのですが、夕食後に前日と同じような震えが始まり、食事後、椅子の上で発作のような痙攣がまた始まってしまいました。

車いすに座ることも、ベッドに移すこともできず、そして夫はまだ帰宅途中のため、メッセージアプリで状況を伝えたところ、すぐに救急車を呼ぶように言われ、救急車を呼ぶことに。

夫と救急車がほとんど同時に到着して、救急隊員が熱を測ってみたところ39度もあったそうで。おでこを触った感じでは全く熱があるような状況ではなかったことから夫も私も熱を測るということをしていなかったのでした。(反省)

また、本来であれば、翌日に持病の不整脈の定期検査で病院に行く予定が入っていたのですが、ここのところの義母の歩行困難な状況で、今まで通り自宅の車に乗って移動というのはちょっと無理と判断。

今回は、初めて民間の「介護タクシー」なるものを予約していたところでした。

ところが、救急搬送されてしまったことで、義母はそのまま入院することになり、介護タクシーは1度キャンセル。とても対応の良い方でまた何かあった際にはお願いしますと伝えておきました。

病院での検査の結果、何かしらの細菌に感染したのだろうということで、白血球の数値がかなり高くなっていたとか。

入院後、夫が手続きなどあれこれもろもろ済ませ、また、細菌感染ということで念のため個室で隔離入院。

でも、コロナやインフルの感染は陰性だったので、面会は可能ではあったものの、最近病院でコロナがまた流行り始めているとのことで、面会も1週間に1度、家族2人が10分間のみとの制限があり、入院後次にお見舞いに行けたのはその週の週末。

夫と二人でお見舞いに行くと、義母は「なんでもっと早く来ないの!」と涙ながらに夫に訴えておりました。
入院した日に夫も1週間に1度しか面会には来られないことを伝えていたはずなのに、義母は体調も悪かったせいかほぼ覚えていなかった様子。

義母は、救急搬送されたときの状況も全く覚えていなかったようで、なぜ自分が今この病院にいるのかがわからず、夫は義母から「私のことを島流しにした」と責められてしまう始末…。

再度、私からも入院するまでの一部始終をゆっくり丁寧に説明し、なんとか納得したけど、それでも、一度拗ねてしまった状態からなかなか機嫌が直らず、ついには、病院の食事をちゃんと食べているか聞いてみたところ、「食べないことにした!」と。「食べられるものもないし、とにかくまずい」そして、「食べなければ死ねるから食べない。」とまで言い出してしまい夫とふたりで困惑。

それでも、夫は「食べないと力も出なくなってしまうし、入院がよけいに長引いてしまうよ。本当に寝たきりになったらどうするの!それでもいいの?」などと言いながら少しずつ食べることの大切さを説明し、なだめ、納得したようなしないようなの状態のままひとまずその日の面会は終了。

次にまたお見舞いに行けたのは、先日の週末。
前回帰るときに、次に来られるのは今度の土曜日だからと伝えていたはず。

ちょっと想定はしていたけれど、案の定、前回説明したことの記憶ははどこへやら・・・
また、涙ながらに「なんでもっと早く来ないの!」と夫は義母に責め立てられて泣かれてしまいました。

もう一度、週に1回しか面会に来れないことを説明し、それでも納得のいかない母はその日はずっとティッシュで涙をぬぐっている状態でした。

前回は個室だったこともあり、相当心細かったというのもあったようですが、今回は細菌感染も落ち着き、強制的に入れられていた個室から2人部屋に移動した後の面会。

義母の話では、2人部屋になり、私たちがお見舞いに来るまでの間に同室の人が立て続けに2人も天に召されてしまったとのこと。
そんな出来事もあり、気持ち悪くて寝たくても寝れらないこと。

看護師さんが呼んでもなかなか来てくれないことなどとにかく早く退院したい気持ちでいっぱいの状況。

私たちが面会しているときに、前日に新しく同室になった人も部屋にいたので、私たちの話を聞いてどれだけ不安になったことか・・・・とちょっと心配になってしまいましたが。

そして、以前より施設に入りたがっていた母は、今度は病院からそのまま施設に直行したいと言いだしたのですが、先日審査し直しした介護認定の結果がまだ届いておらず、どちらにしてもそれが決まらないといけないし、今施設に入りたいからと言ってすぐに入れるものでもない。ということを夫が丁寧に時間をかけて説明していました。

熱も収まり少し回復したようにも見えていたので、次の診察を待って退院できるかどうか。

この出来事から3日後に義母はなんとか退院することができました。
先日お願いする予定だった介護タクシーを再度依頼し帰宅。
介護タクシーって便利。
車椅子のまま送迎してくれて自宅に入るまでの介助もしてくださり、とても助かりました。

そして今自宅に戻ってきているので、日々夫とフォローをしながら過ごしています。
ただまた、昨日から微熱が出てきている状況でベットから車いす、車いすからトイレ、など自分で立って移動できていたのに、今朝からちょっと動きが緩慢になってきているのがどうも心配。

頭はボケていないのでしっかりしていて、私にもことあるごとに「私のせいでこれ以上足悪くしないで無理しないでね」とか「迷惑かけて本当にごめんね」とか「まさか子供にこんな世話をさせることになるとは思わなかった」とか言ってくださるのですが、ご本人が一番つらそうで切なさで胸がいっぱいになるのでした。

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