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まちに生きる、ねこ

歴史ある町並みに暮らすねこたち

江戸時代、「唐人」と呼ばれていた中国の人たちが長崎にやって来て暮らしていた「唐人屋敷」跡が現在も残っています。長崎といえば、鎖国時代に西洋文化のただ一つの入り口として有名な「出島」がありますが、唐人に学ぶためにたくさんの人たちがこの「唐人屋敷」にもやって来ていたそうです。
「唐人屋敷」の面影が残る歴史ある町並みにも、町ねこたちがいます。
このエリアでは2019年2月に調査を始め、2019年6回、2020年4回、2021年5回
調査してきました。
車の入らない狭い路地と階段が迷路のように張り巡らされたこの場所では、住民の高齢化も重なり、空き家空き地が目立ちます。空き家の中には放置されているためでしょうか、木や草におおわれて朽ち果てつつある家もあります。
ねこにとっては、安全で安心できる場所のはずですが、やはりここにも「ねこにエサを与えないでください」「ここはエサやり禁止」などの看板があちらこちらにあります。
遠い昔から人とねこは共にこの町で暮らして来たはずです。文化遺跡を残すだけでなく、人とねこの織り成す文化、風習もまた残していけないものか、この町を歩くたびにそう思います。
長崎のまち猫調査隊塾|長崎市 (nagasakinomachinek.wixsite.com)
2022.7.14
(塾長 中島)

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