見出し画像

中銀カプセルタワービル

建築家のいしまるあきこさんが取り組むプロジェクト(Time Capusele)のこと.

いしまるさんの仕事はものすごーく多岐にわたるので, ここではとてもまとめきれないので, それはhttp://ishimaruakiko.com/ でみていただくとして, いしまるさんのライフワークのひとつに今年惜しくも解体されてしまった中銀(なかぎん)カプセルタワービルからカプセルを救出し(響きがドラマやん!)  それを保存・活用するという活動があります. 中銀カプセルタワービルは, 故黒川紀章さんが設計し, 1972年に竣工のメタボリズムを体現した建築です. 超有名建築なので, ご存知の方も多いかと思います.
いしまるさんのこれまでの中銀カプセルタワービルについての活動の記録については, https://readyfor.jp/projects/capsuleA606でみることができます.

というわけで様々な困難を乗り越え, 現在, いしまるさんたちはカプセルタワービルの解体現場から7個のカプセルの救出に成功したわけですが(もうここまでですでに感動),  さらにその救出したカプセルたちの活用にあたって, いまクラウドファンディングのREADY FORにてこんな刺激的なプロジェクトを提案されています.
https://readyfor.jp/projects/time_capsule_2072

関心のある方は,建築の保存・活用の新境地に挑むいしまるさんたちにぜひ力を貸していただけるとありがたいです! 

いしまるさんは理科大での講義の際にもお会いするので, え! 次はそんなことになったんですか!とびっくりするような展開を時々聞かせてもらっていましたが, 実際, 多数のカプセルからなる建築だけあって権利関係などがかなり複雑だったようで, いろいろご苦労も多いようにお見受けしていました. それでも長い年月をかけてからまりあった糸を一本ずつ解きほぐすように進めていらっしゃいます. いしまるさんはひとつひとつの仕事を点から線に, 線から面(ストーリー)に展開できる稀有な方です.

お亡くなりになった黒川紀章さんはじめ当時のメタボリストたちが半世紀以上前に描いた新陳代謝する建築・都市というコンセプトは, 奇しくも解体を経て, いしまるさんたちの手で完成されようとしているように感じます. これまでの経緯を知ると, 物語を読んでいるようで, 文化を紡いでいく人の営み(デザインの接ぎ木)をリアルタイムでみさせてもらっています. 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?