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12/14【雑感】横這い調整と株価の過熱感の考え方

本日も横這い調整ですが、日本製鉄はようやく「調整モード」に入りつつあるのかもしれません。しっかりと空売りを貯め込みながら株価を維持出来ているところを見ると、順調のようです。

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このやり方は、昔ながらのオーソドックスでシンプルなやり方に見えます。しかし今となっては逆に珍しく、オーソドックスとは呼べないのかもしれません。実際、私が過去に狙った銘柄は癖のあるものが多かったのです。私が好んだわけではなく、オーソドックスだろうと思って買ったら全然違った、というパターンです。この数年間は特に、目先のたった数百円の利益を狙った機関投資家の仕掛けが多く、大きな相場になる銘柄は少なかった。景気動向からして大相場は仕掛けにくかったのかもしれません。しかし、そういう時代だからこそ、機関投資家には市場を牽引してもらいたいところです。機関投資家が個人投資家と一緒になって小銭稼ぎに徹するのであれば、社会的な役割を全く果たせていないからです。

「横這い調整」という言葉のイメージが湧かない人もいるでしょう。調整とは、必ずしも株価の下落を伴うものではありません。チャート線と現在株価の乖離が埋まればよいのです。そのために時々「乖離率」の話を出しています。もしくはここに書いていることを読んでください。今日の話は下記のコラムの補足的な内容になります。

高い株価位置でも、時間を待てばチャートの線は上向きになって上昇してきます。だから乖離は小さくなるのです。ソニーのチャートを見てみましょう。

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10000円を目前にして、横這い調整していることがわかります。株価は横這いで推移していますが、チャート線は上昇してきています。つまり、現在株価との乖離が小さくなっています。そのおかげでMACDもデッドクロス済みで、指標的には調整中です。指標的な調整が終われば、恐らくまた株価は上に向かうでしょう。この横這い調整期間にある程度出来高があると尚更良いですね。利確の売りを吸収して、新たな参加者に入れ替わるからです。さて、日本製鉄のチャートは、

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どうでしょう、これを見ると同じようなイメージが湧きませんか?指標的には調整を始めています。ソニーの様な横這い調整を確信出来たら、このあたりの株価でも手は出しやすくなります。あまり株を知らない人は、1000円の株が1300円になったからもう高くて買いにくい、と言います。株価しか見ていないと、株価の適正な値がわからなくなります。今の乖離状態では、1300~1425円は確かに高値圏です。しかし横這い調整して乖離が埋まり、指標的に調整が終われば、1300~1425円は過熱感のない適正な株価になります。この様にして、株価は徐々に株価ステージを上げていくのです。それが最終的に日経平均株価上昇に、そして景気回復(インフレ)に繋がっていきます。

日本製鉄の動きを見てると、ゴールはまだまだ先だな、と伝わってきます。とても計画性のある値動きです。2年、3年を待てる人にはうってつけの銘柄だと思います。ベストシナリオは、3年以内に7000円だと思っています。もちろん高ければ高いほど嬉しいですし、外部環境次第では届かないことはない株価です。そうでなくとも5800円くらいまでは我慢してみたいと思える内容です。なんていったって、鉄鋼なんて地味なイメージです。新しく参入してきた若い投資家なんて絶対買おうと思わない。若い人はとにかくマザーズ、米株。ファンダよりも短期需給勝負を好みます。ましてや日本製鉄も今のところ赤字ですからね。こういう銘柄は、企業の歴史や日本の好景気時代を知っている年配の投資家の方が気兼ねなく仕込めるのかもしれません。

さて、もうじき新しい四季報の発売です。前号発売に際しては「分析シート」を更新しませんでした。前々号の内容大赤字傾向と大きく変わらないと思ったからです。しかしそろそろ、黒字転換が見えてくる企業が増えてくるでしょう。シート内で事例に挙げている企業、特に自動車関連の銘柄は本日吹き上げています。また改良を加えて更新しますので、既にお買い上げ頂いた方は必要に応じてダウンロードしてくださいね。

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https://note.com/n_kabu/n/n94f0f50bf81c

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※12月の四季報が出たら更新、改良します。過去に買った人は更新料などかかりません!


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