1/6【雑感】安全を取るなら20日までは様子見 ～金や原油は多少良化～
さて、私は今日で年初の休みは最後なので、相場をしっかり観察して日常モードに戻っていこうと思います。休みの間、今日までに気になっていることがいくつかあります。
一つは、私の投資歴10年の集大成として期待している日本製鉄の「踏ん張り」です。
秋以降は高値を推移してきて、大きな調整をせずに横這い調整をしています。相場全体を見ればソニーやソフトバンクなどの値嵩株は強いのですが、やはり大きな調整は必要に見えます。昨日添付したダムマネー、つまり個人投資家の資金流入量だけ異様に多いことや、地政学的にきな臭い地域が多くなっていることが心配です（イランや中国）。
ダムマネーの0.8という水準は、いつ決壊しても不思議ではない水準です。
金の価格が騰がらないことも懸念材料でしたが、これは年末にかけて騰がってきました。下がるとデフレ材料になります。同様の理由で、Bitcoinが騰がっているのは◎です（短期間に騰がり過ぎですが）。
昨日、上に大きくブレイクしましたね。
原油は少し落ち着いてきましたが、それでもまだ高値圏です。これは地政学的にきな臭いことの裏付けになります。新大統領が正式に誕生するまでは戦闘行為が起きないか警戒した方が無難でしょう。
金やBitcoin、原油が少しインフレ傾向に改善してきたので、あとは新大統領が誕生する20日を過ぎれば、少しは安心感が生まれるかもしれません。もちろん新たな懸念材料が出てこなければ、ですが。
そうなると、ようやく大きな調整が無いまま…つまり横這い調整で一連の調整を完了した可能性が生まれるので、もう一段株価ステージを上げる可能性が示唆されてくると思います。本当にインフレが進み、名目的な新時代の経済がスタートすれば、調整を横這い程度で終えても不思議ではないと考えています。既にそういう時代に突入していてもおかしくはないと思いますが、いかんせんきな臭いネタが多いため、気軽に判断できません。このあたりの判定が難しいところですから、20日を基準に判断しようと思っています。
何故冒頭で日本製鉄のチャートを添付したかというと、まさに横這い調整の最中だからです。もう一度貼りますね。
実は高値になってから、日本製鉄に関するニュースの登場回数が増えています。特に前向きなニュースが増えており、それが新規の買いを呼び込んでいる可能性があります。
これは常々説明してきたことですが、株価の上昇には、保有者の交替が必須です。安値で買った人が利確売りをし、新たな買い手にバトンタッチするのです。この作業が進む期間が調整期間なのです。
今、日本製鉄は横這い調整をしていますから、これは新たな買い手がどんどん出て来ていることを意味します。新たな買い手が出てこない場合は、当然株価は下がります。それが一般的な調整です。だから今の調整の仕方はとても理想的なのです。1300円割れを丁寧に拾う者がいるのでしょう。
日本製鉄の良いニュースが多くなったのは、安値で買った者たちに利確させ、新規買いを呼び込むためだと思っています。つまり、安値で買った人たちに利確の場を作るためにニュースを出させているという考え方です。急いで出す必要のないポジティブなニュースが連発しましたからね。
この考え方はぜひ頭に入れてください。初心者やこれから株を始めようとする人は、よく「しっかりニュースを見るようにします！」と意気込んでくれるのですが、素直に見るのは危険です。画面に映し出されたニュースをそのまま見て受け止めるのではなく、情報がどこから来ているのかを辿る意識を持つべきです。
そうですね…例えて言えば、映画館に来てそのまま大画面に夢中になるのではなく、映像の光を出している映写室はどうなっているんだろう、という感覚ですね。映画を観るなら大画面に映し出された世界に没頭してよいのですが、相場の世界では映し出されたニュースに没頭するとドハマりします。
さて、話は戻しますが、日本製鉄の調整はお見事に見えます。実際に安値を買った私も利確売りを出していますからね。
もっとも、目標は5000円台です。あくまでも今は、全体相場がきな臭いからポジションを軽くしているだけです。日本製鉄の横這い調整が終わるか、全体相場が好転していけば再び買っていきます。200日線も上向いてきたので、そんなに先の話ではないでしょう。
全体相場としては、先程申し上げた通り20日が基準になるかもしれません。金や原油は少しましたから、残るはダムマネーとスマートマネーが改善されるかどうか、ですね。プロが株を買っていないのはやはり不気味です。
非常に難しい局面です。どっちに転ぶか決まってから手を出しても遅くないので、我々一般投資家は冷静にいきましょう。
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※12月の四季報が出たので更新、改良中です。もうしばらくお待ちください。過去に買った人は更新料などかかりません！
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