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オリジナルレコード作成サービスについて

最近アナログレコードが見直されてきていて、静かなブームになっています。自分もアナログレコードプレーヤーを持っていて、録音状態の良いレコードの音質はCDを遙かに超えていると思います。

その魅力的なアナログレコードも個人でのオリジナルレコード作成は大変な費用と手間がかかるので現実的ではありませんでした。しかし、最近流行の皆がお金を出し合うクラウドファンディングでオリジナルレコード作成が出来るWebサービス「CUT&REC」が2016年11月に開始するそうです。

CUT&REC」では、オンライン上からWAV、AIFF、MP3、AAC、M4Aのいずれかのファイルをアップロードすることで誰でも簡単に好きな楽曲のレコードを作成することができます。サイバーエージェントグループが運営するクラウドファンディングサイト Makuakeで出資を募っていたプロジェクトで、目標金額を達成したため正式にサービス開始がアナウンスされたとのことです。制作できるレコードは、7インチ、10インチ、12インチの3種類です。オリジナル楽曲や生録した自然音、結婚式等での友人へのメッセージなどをレコードに収録することを想定しているとのことで、販売目的でのオリジナルレコード作成はできないとのことです。

制作の手順は、まずCUT&RECの公式サイトへアクセス、レコードに収録したいWAV、AIFF、MP3、AAC、M4Aいずれかのオーディオファイルをアップロードします。ファイル形式は非圧縮ファイルのWAVもしくはAIFFが音の解像度が高いので最適です。次に、JPG、GIF、PNGいずれかのファイル形式の画像やテキストを入れてジャケットとセンターレーベルをデザインします。レーベル面はブラック/クリアの2色に対応しているとのことで、A面とB面それぞれのセンターレーベルをデザインできるそうです。後は完成品の届け先住所を入力すれば終了です。完成したレコードの発送は、登録完了から10営業日後が目安とのことです。レコード作成は塩化ビニール製の専用レコード盤に直接溝を刻むダイレクトカッティングによってレコードを製造するため、音質は最高のものが期待できます。なお、ミックスやマスタリングには対応していないそうですが、将来的に導入を検討しているとのことです。

制作できるレコードそれぞれの仕様は以下の通りです。

・7インチ・収録時間:両面10分2トラック(片面5分まで)・回転数:45rpm/33rpm・レコードカラー:ブラック/クリア・レコードの厚さ:1.5mm/2mm・ジャケットサイズ:約185×185mm
・10インチ・収録時間:両面16分4トラック(片面8分まで)・回転数:45rpm/33rpm・レコードカラー:ブラック/クリア・レコードの厚さ:1.5mm/2mm・ジャケットサイズ:約270×270mm
・12インチ(LPレコードサイズ)・収録時間:両面24分6トラック(片面12分まで)・回転数:45rpm/33rpm・レコードカラー:ブラック/クリア・レコードの厚さ:1.5mm/2mm
・ジャケットサイズ:約315×315mm

今回のプロジェクトによるファンディング価格は以下の通りです(2016年10月17日現在)

・7インチ【10%OFF/送料無料/限定20枚】:7,020円(税込)
・7インチ【送料無料/限定50枚】:7,800円(税込)
・7インチ 5枚組【15%OFF/送料無料/限定10セット】:33,150円(税込)
・10インチ【10%OFF/送料無料/限定20枚】:9,720円(税込)
・10インチ【送料無料/限定50枚】:10,800円(税込)
・10インチ 5枚組【15%OFF/送料無料/限定10セット】:45,900円(税込)
・12インチ【10%OFF/送料無料/限定20枚】:11,520円(税込)
・12インチ【送料無料/限定50枚】:12,800円(税込)・12インチ 5枚組【15%OFF/送料無料/限定10セット】:54,400円(税込)

※7インチ(25% OFF)は完売

CDはCD-Rで焼くことが出来ますが、残念ながら特にCD-RはプレスしたCDと違い経年劣化が顕著で、数十年でデジタル的に読めなくなってしまいます。また、プレスされたCDも半永久的に持たないと言われています。しかし、カッティングしたレコードは、保存状態が良ければほぼ半永久的に保存が可能です。個人的に録音した大事な音楽やサウンドをレコードで末長く大切に保存したい時は最適かと思います。ちょっと作成費用は高くなってしまいますが、オリジナルの楽曲を作っておられる方には最適なサービスではないでしょうか。

なお、本文中の写真は「CUT&REC」のWebページからです。

#アナログレコード #個人向けレコード作成サービス #音を半永久的に保存するには今でもアナログレコードが最適

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