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鈍感

ベランダでタバコを吸いながら、自分の気持ちに耳を傾けて、言葉にして、整理する。

あの時間は唯一、自分のことをちゃんと見ることができていたのかもしれない。


前の職場のインスタをたまにチェックする。
過去一 辛かった場所。
自分が自分ではなくなってしまった場所。
もう一生会いたくない人。
最悪の辞め方をした職場。

それなのになぜか気になる時がある。

そこで見るのは、私がいた時と変わらない投稿。


その職場を辞めてすぐに始めたバイト。
そこのバイト先の人、あまり投稿しないけれど、今日インスタストーリーをあげていた。

同じ場所で同じ格好で働く光景。


私って、他の人より環境の変化が激しいかもしれない      と思った。


ベランダでタバコを吸いながら自分の気持ちを整理していたこと、忘れていた。

渋谷の東急ハンズとか貴和製作所とかダイソーとか、思い立ったら材料を購入しに買い物へ行っていたこと

なぜだか外に出たくて公園のベンチで本を読んだり

スーパーに行って重い荷物をひとりで抱えて帰り、そのままの勢いで料理をしていたこと

日差しが気持ち良い日に窓を全開にして掃除機をかけたり

夜ひとりの日、ワインとチーズと共に映画を観たり


そんな日々のこと、忘れていた。

たった3ヶ月前のことなのに。


最近私はこんな生活じゃダメだ、こんな生活は嫌だと思っている。

あれほど望んだ海外移住だったのに。


「ここに住みたいと言っていたのを実現させてすごいよね!きっと決心して良かったと思える日々を過ごしていると思います」

と憧れている人からメッセージをもらった。


なんでかな。なんでだろう。
私なんでここに住みたかったんだろう。
なんでこんな気持ちになっているんだろう。

良いことはたくさんある。
求めていたことも少しずつ手に入れることができていると思う。

考えてみると最近、
自分で決断するということが仕事以外にない。
(献立を決めて料理する以外)

どこか行くには誰かと一緒で、何を食べるにしても誰かと一緒で、周りの人と同じ空間で仕事して、
それで家でひとりだけになった日は、何も出来なくて、仕事もできなくて、ひたすら時間だけが過ぎる。(ダラダラとYouTubeをみる)


外にも出ないし(出れないし)、家では日差しも入ってこないし、ベランダもないし、公園もないし、物価安いのにチーズとワインは高いし、夜はひとりの時間ないから映画も最近観てないし。


自分にとって大きかったこと、
それにすら気づいていなかったし、
それがなくなったことにも気づいていなかった。

びっくり。

他人や空気にはものすごく敏感なのに、
自分には鈍感。

わかってはいたけれど、
ここまでひどかったとは、、、。


なぜかすべてが嫌になって、
すべてを放棄する
そんな日が少しでも減るように、、、。

自分は何を必要としているのか

それがわからない限りは辛い人生かな、、、。


ここに来たかった理由、
自分がやりたかったこと、
これからどうなりたいか、

もっと向き合わないとな。


そして、これは違う!となったら客観視して仕方ないと言い聞かせる割に、突然環境を変えたくなるし、抜け出したくなる私は、
他の人より環境が変わることに対しての恐れがないのかもしれないと思った。
(危機感が薄いから、勢いでいっちゃえ!みたいなことが多い。)

環境が変わった時こそ、
ちゃんと自分の気持ちに耳を傾けて、
嫌なこと楽しいこと全部言葉にして、
そこからどうするか考えるべきだ
と思いました。

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