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12/14 海底摸月。

基本的に、死にたい、と考えることが全く無いんだけれど、一回だけ本当に「死にたい」と思ったことがある。
ポケットモンスターパールをやっていて、ポケモンリーグから波乗りして行ける「なぞのばしょ」で暗闇の中で動けなくなって詰んだ時、なぜか「俺は死ぬしかないんだ」と思ったことを強烈に憶えている。
後にも先にも、死にたい、と鮮明に考えたことはそれしかない。

私は、身近な人間が死ぬという経験をしたことがない。
四半世紀生きてきて、一度も無い。
家族も、友人も、死という形で別れたことがない。

でも、「死」というものを身近にいつも感じている。
ひとつ間違えれば人間はすぐに死ぬと思う。私が今生きているのは、たまたま死なない選択肢を選び続けたからだと思っている。

しかも、自分自身が死ぬことを何よりも嫌がっている。
死ぬということが主観としてどのようなものなのか知っている人は存在しないので、死については分からないことが多すぎる。
誰もレールを敷いていない道を歩くのは怖い。
すこしのことにも、先達はあらまほしき事なり。と仁和寺にある法師も言っていたので…(言っていたのは兼好法師だけど…)。

死、こえ〜。こわすぎ。

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