アイドル⇄ヲタクの関係性について
どうも、僕です。
今日はアイドルヲタクであることを活かして、アイドルとヲタクの関係性(?)について思うことを書こうと思います。
もちろん、僕個人の考えだし僕の主観での関係性の話なので
「こうじゃなきゃいけない」とかそんなのではありません。
他人に不快感を与えない範囲で好きに考えればいいと思います。
そして後悔をしないように。
あと、今回はパフォーマンス云々にはほぼ触れないです。
ヲタクとして12年半という人生の約半分の時間で色々なことを経験し、考え抜いて来た今のところの結論です。
それなりに読み応えがあると思います。
ちなみに、この文は僕の推しメンの1人である
キャ・ノンさん(GANG PARADE/KiSS KiSS)が書いていたこちらの文を受けて書いています。
最悪こちらだけでも読んでくれると嬉しいです。
「現役アイドルがこれ書けるんだ」という感想を禁じ得ない、とても読み応えがある内容です。
関係性について
まず、関係性とか距離感について。
これに関してはキャ・ノンさんとほぼ同じ認識だと思う。
関係性の強さ-お互いのことはよく知らないが-
ある程度通っていると、認知をして貰えたり友達のように話せるようになったりする。(未だに驚きである。)
そしてそんなことをキャ・ノンさんに関しては合わせて5年分くらいしている。
高校や大学で一緒の友達でも3年とか4年だから、期間的にはそれより長い。
なので僕の普通の友達とかと比較してもかなり張り合える、いや勝てる関係性だ。
そしてこの方の僕に対する理解度は、どの友達や肉親なんかと比較しても1番高い。断言できる。
僕の勤務先や学歴、昔住んでいた場所、やっていたスポーツ、どんなガキだったかなどの情報を全く知らないというハンデがあるのに、だ。
それに僕も比較的この方の事を理解できているような気はしている。
でも、同じように彼女のアイドルとして以外のバックボーンは全然知らない。
※本人的に理解してると言われるのは嫌かもしれないので、理解出来ているような気はしているだけだということは強めに言っておきたい。
また、逆はないだろうが僕は上に書いた全ての関係性より彼女を普通に大事にすると思う。
このように、
「知らないのに、知っている以上」
という不思議な関係性が出来上がっているのである。
※「知っている以上」と言ってもあくまで僕目線だ。
関係性の儚さ-あくまでアイドルとヲタクだから-
前段では他のどの関係性よりも強いかのような言い方をしたが、見る側面を変えれば一概にそう言える訳ではない。
そのひとつの側面として、
お互い人生の大事なところには関われないのだとは思う。
あなたの真の悩みとか挫折とか決断には関われないと思う。
僕のそういったものも共有しないと思う。
僕が共有しない理由は、特に興味ないだろうなというのと世界観に水を差す気がするからだ。
また、いつかは別れの時が来る。
僕が他界(ヲタクを辞める)するか、彼女が卒業(アイドルを辞める)するかだ。
僕の場合は後者だと思うが、
どんな形であれ人生の交わってくれているところが交差して離れる時は来るのだ。
ヲタク目線では、他のどの関係性よりもあっさりと。
そして他と比べて再び道が交わる可能性は著しく低い。
低いというより『ゼロ』が最も的確な表現になるだろう。
その時が来て、それからも人生は続く。
時間が経って、いずれ過去になる。
その時僕は彼女への気持ちは変わらず鼓動している気もするし、
懐かしい思い出になっている気もするし、
案外数年すれば忘れてしまうような気もする。
そして彼女のヲタク(個人であれファン全体であれ)に対してのものはこちら側とは比較にならないくらいさっくり無くなると思う。
そういった、強いのか弱いのか強くても儚いのかよく分からない関係性がアイドルとヲタクなのだと思う。
儚いからこそ良い
ちなみに僕は、この儚さも大好きだ。
理由は2つある。
ひとつめは、近付き切れないことでアイドルが輝いてくれる側面があるからだ。
見たくない側面というのは特にないが、
自分が深入りできない、知らないし知れないし関われない領域がある。
それを置いておくことでアイドルをステージで輝くに値する存在だと見ることが出来るのだと思う。
要するに、あまり近付きすぎると大した存在に感じられないよねということだ。
少し逸れるが、
いくらヲタクとして大切にしてくれていたとしても、
個人としてこちらが大切に思っているほどにはなることはないであろうことも同様にアイドルを輝かせてくれる。
たぶん、少なくとも男の深層心理では
手に入らないものが一番美しいのである。
もうひとつの理由は、ハッキリとした終わりがあることで輝くものがあるからだ。
アイドルとヲタクほどはっきり終わりが来る関係も少ないと思う。
友達とかであれば、気付いたら連絡を取らなくなっていたりとかだと思う。
しかしアイドルとヲタクははっきりとした終わりがある。(カップルの破局もはっきり終わりが来るけど、あれは大半芸術点が低い気がする。)
ハッキリとした終わりが来るからこそ
過去や今が輝くのだろうし、受け取れたものや思い出により深く感謝して抱きしめられるのだと思う。
追記:この価値観に至るには相当な経験値が必要だ。僕は自分以外でここに至っている人を知らない。
アイドルには人生を変える力がある
また、アイドルは人としての考え方や価値観
そして人生にもしっかりと影響を与えてくれる。
少しも大袈裟じゃない。
就活時の仕事選びや人生における哲学や考え方は、この人に出会ってなければ大きく違った。
noteも書いていないはず。
アイドルによって人生が変わったケースとして
僕の知っている範囲にも、
アイドルヲタクをしていたことからアイドルスタッフを志し、実際になったヲタク
関東でヲタクするために志望大学も学部も変えたヲタク
仕事を辞めて九州から上京したヲタク
好きなアイドルの活動拠点が愛知なので、東京から転職して引っ越したヲタク
満足にヲタクしたいが故に副業を始めて収入をほぼ倍にしたヲタク
などがいる。
ちなみに最後のは僕だ。
また、好きなアイドルの歌やメッセージはかなり響き、見える世界を変える。
そして長い間本気でヲタクしてると1回は病む。笑
病むことでも価値観は大きく変わるのだ。
僕はアイドルヲタクであることを通じて
人の儚さ、自分と他人では見えている世界が違うこと、分かち合えないこと、世界は自分に都合よく出来ていないこと、
人の愛し方、感謝や想いを伝えられる時に伝えることの大切さ、夢や目標を持てるだけの心、人生に対するひとつの答え
などを知ったり感じたり、見つけたり得たりした。
これはほんの一部だが。
アイドルの経路依存性、絆
長くヲタクをしているとアイドルに対する経路依存性や絆を感じることがある。
学がありそうな言い方をしたが、簡単に言うとそのアイドルと自分とのストーリーのようなものだ。
いわゆる接触イベントを通じてのストーリーもそうだし、
イベントや曲が辛いときに力になってくれたなあとかそういうもの。
アイドルじゃなくてもあると思う。
僕も中学高校大学に社会人と生きているし、それなりに青春したり失恋したり、楽しんだり苦しんだり挫けたりしている。
その間ずっと好きなアイドルはこんな曲出してたなとかこんなイベントしてたなとか、その間俺はこんなことしてたなとか思い、その度に直接関係ない部分も含めていつも支えていただいたことを感じる。
あと長く認知してもらっていると、
僕が今より精神的に幼い時のこととかも見られてしまっている。
逆もまた然りで、僕も今に至るまでの今とは少し違う彼女を見てきている。
そういったものと今の瞬間が重なり合って、
一方的にであれライブ中にふと
『絆』
を感じたりもするのだ。
正直分からないこと
アイドルからの「好き」について
これは正直分からないのですが、アイドルはよく
「ファンのみんなが好き!」といった旨のことをよく言う。
ちなみに僕の推しメンはそんなこと言わない(ので助かる)が、
「〇〇くん、好きだよ!!」みたいなことを平気で言う人もいる。
個人的には、それ誰にでも言ってるだろとしか思わない。
僕は、これに対してとても懐疑的である。
「そんなわけなくないか」と思う。
めちゃくちゃぶっちゃけると、接客業としての発言なんじゃないかと思っている。(違ったらごめんなさい)
人にもよると思うが。
もちろん僕は当然アイドル側の視点に立ったことがなく、
あくまで僕が想像するアイドルの視点で言っているので的外れなのかもしれないが。
というわけで、これに関しては複数の説を唱えている。
アイドルによっても違うと思うので、合っていたり合っていなかったりするのだろう。
自分にとって都合が良い存在なので好き
個体ではなく「自分のファン」という存在が好き(1の要素を内包する)
「好き」に対するヲタクの捉え方とアイドル側の認識が違う
単なる嘘、営業トーク
ストレートに大好き
4と5は良いとして、1~3は解説しておきたい。
1についてはヲタクは全肯定するから良いという話だ。
ヲタクは基本的に
「可愛いね」とか「大好きだよ」とかそんなことをたくさん言うし、
直接の文句とかはあまり言わないので都合が良いと思う。
そのプラスの言葉の比率はアイドル側が関わる人のほとんどよりも高く、
言われたくない言葉の比率は低いだろうから、
この説は納得感がある。
余談だが、「全肯定して欲しいんだろうな」と思われているアイドルを度々見かける。
そういう人なのだと思われがちなこの属性だが、
本当は「ヲタクの役割など肯定する以外にない」という話なのだと僕は思っている。
必要な否定はスタッフさんや他のメンバーから貰うものだからね。
2は、「好き」の行き先の問題だ。
ファン(自分を好きでいて、都合良い言葉を言う人)といういわば種族の話であって、その中の一個体の話をしているわけではないということだ。
犬好きな人は多いが、この犬は好きでこの犬は嫌いだという人は少ないだろう。
言うなれば、ファンの定義を満たしていればヲタクの顔が良かろうが悪かろうが人間性が良かろうが悪かろうが、別に関係ないという説である。
3は、好きに対する程度と種類の問題だ。
ヲタクの「好き」は基本的に強いので、他人の「好き」も同様に強いものだと思ってしまうのかもしれないなと思う。
これも例え話だが、アイドル側は「まあマイナスというよりプラスだから」くらいの「好き」なのに
ヲタク側は「四六時中想っている」くらいのレベルで捉えてしまうという感じだ。
また「好き」の種類に関しては、恋愛でよくあるケースをイメージした方が分かりやすいだろう。
女性は「友達として好き」という意味で言っているのに
男性が「恋愛的に好き」と捉えてしまうというようなパターンだ。
この男性が先走って、まさかの失恋をすることは言うまでもないでろう。
でも前述の通り、これはあくまで
「俺が女性アイドルだったら」
という色眼鏡を通しての考察なので、実際のアイドルとは視界や考え方が異なることは理解している。
また僕はどの説でもいいし、この中にないものでもいい。
真実なら、なんであろうとそれが一番おもしろい。
言葉をしっかりと選んだ上で御本人に意見を聞いてみたいなと思っている。
ヲタクからの好きに対する余談だが、
ヲタクは「〇〇ちゃん(アイドル)と結婚したい」とよく言う。
しかし本当に結婚したい・できると思っていることは極めて稀で、
基本的には「好き」を表す最上級の表現として「結婚」が出ているだけなのでどうか温かい目で見てやってほしい。
ヲタクにとってアイドルの魅力とは、日本語を総動員しても追いつけないほどなのだ。
「アイドル楽しい!」について
これも、アイドルは僕目線だとなかなかしんどい仕事だと思うのでどうなのかなと思う発言である。
一方僕は楽しく仕事をしているがそれをつまらないと思う人もいるし、僕が絶対やりたくない仕事でも楽しそうな人はいる。
なので、結局僕が僕の価値観で勝手に疑っているだけではある。
しかし、考えてみて欲しい。
幻想に包まれていて気付かれにくいが、
アイドルにとってアイドルは「仕事」である。
なので、あなたが毎日オフィスに通っていることと変わらないという捉え方もできる。
ましてや、スケジュール的にほとんどの社会人より大変であろう。
そして仕事は嫌だという人が大半だ。
その方向性で考える場合、
世間がイメージしているようにいつも楽しい、幸せなんてことがあるだろうか?
なぜアイドルだけは例外だと言えるのだろうか?
逆に楽しい時や幸せな時がない訳もないと思うが、
果たして比率はどれくらいなのかという話である。
日頃の感謝
感謝について、日頃から伝えろよという話ですが、
ここでも書いとこうかなと思います。
アイドルはみんな、そもそも本来ならどこかの知らない誰かで終わっていたはずの人です。
それがアイドルになってくださり大切な誰かになってくれている事実だけで
とてもとてもありがたいことだといつも思っています。
ゼロだったはずのものが1からそれ以上になり
いつ終わってもなんら不思議じゃないことをこんなにも長く続けさせてくださっていることがとてもありがたいです。
僕が知らない苦労や大変なことがあることや、
僕だったら出来ないことや絶対にやりたくないことを乗り越えて
ステージに立つ資格や今の立場を守ってくれていること、
想像はしています。
だから、本当はいつも伝えきれないほど感謝しています。
結び
本当は何の意味もなく死んでゼロになるだけの人生で、
あなたに出逢えてよかったと
心の底から思うのです。
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