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管理職になって明らかになった事実

管理職になった私は
部署の運営にガッツリ携わるようになっていた
中間管理職は私を含めて5人居たけど
誰よりも管理職としての「仕事をする」ことに必死だったと思う

部署内のインフラ整備
新人教育
既卒教育
他部門との連携
医師との調整も
全て自分が率先してやらなければ!
と意気込んだ

進む先に邪魔な木があれば瞬殺でなぎ倒したし
その木をなぎ倒す事に誰の許可も取らなかった
そしてなぎ倒す力も十分にあった

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そう

これまでの「正しい」と「間違ってる」を
ずっとずっと飲み込んできた長年の葛藤の原因は
自分が新人だから
自分がまだ中堅程度だから
自分が平社員だから
なんの役職も影響力もないから

そう信じ込んでいた私は
問答無用で改革魂を炸裂させ
管理職になった瞬間にすべてのパワーを大放出

例えば
なぎ倒した木の下敷きになった花や
その木を倒して欲しくなかった誰かの声に耳を傾けることもせず
「自分が」必要だと思うことをただただ実行する

仕事に感情は要らない
改革には批判は付き物
そう思っていた

そして優秀な人材にだけどんどん仕事を振り
他のものは置いていく
有能な人物だけに権限を与え
何もかもを能力主義で進める管理職になった

そして、
この時2年目だったプリプリの若手に言われた

「仕事さえできていれば、いいんでしょうか。」

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例えば水道がない村に井戸を掘って
道路を作って
建物を立てて

「これ便利だから!」

と叫んでも

井戸の便利さを知らない村人は
これまでの暮らしを壊されて困惑する

例えば和気あいあいと楽しく仕事をしている町工場に
やり手のコンサルタントがやって来て
これまでのやり方を全部変えてどれだけ売上が上がっても
町工場の働く人たちから笑顔が消えたらどうしようもない

井戸を使うのも
売上を上げるのも

人だった。

そこには感情があって
できる人もできない人も居て
優等生も劣等生も居て
明るい人もおとなしい人も居る

業務遂行能力が高い人と
コミュニケーション能力が高い人は
どちらが優秀だろうか
いや、どっちも優秀だ

そんな事に気づくのに
15年もかかった

管理職になって見えた景色は
絶望からの絶景で
現場で働く看護師のモチベーションと働きがいを維持しながら
色んな問題を解決する方法は必ずあるはずだと、今なら思う

立ちはだかる壁がそこにあれば
問答無用で力技で壊しに行くのではなくて
どうやったらこの壁をいい感じに越えられるか
もしくは壊さずに利用する方法はないか
それにはこのチームの誰の得意技を使おうか
私よりもあなたが適任だ

そんな風に考えられるリーダーが現場に必要だと思った

そして
そんな考え方をする管理職は
私がその場所で見渡す限り一人も居なかった

ならば
つくるしかない

ならば
伝えるしかない

伝える場所を探して
規模を大きくして

今度こそ間違えずに
幸せに生き生きと人が働く職場を作りたい

そんな思いで
今ひたすら文章を書いて、Twitterをやってる←やり方あってる?

とにかく

道はどこまでも続く、っていうお話でした。

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