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ライブ・エイド完全レビュー(アメリカ編)

えらいこと間が空きましたが前回に引き続き、1985年のビッグ・イベント、ライヴ・エイドのアメリカ会場のレビューです。点数は極私的評価です。

Joan Baez

演奏曲:Amazing Grace / We Are The World

これはよーく覚えてます。そしてめちゃくちゃ印象悪いw なぜに彼女がトップバッターだったのか。スタンダードの"Amazing Grace"ではよくわからないアドリブの歌詞を入れ、その後事もあろうに長々と"We Are The World"を歌う(ともにアカペラで)という暴挙。DVDではうまく編集されていますが、会場がノリたくでもなかなかノレない感じだったのが印象的でした。後者はDVD未収録。(3点)

The Hooters

演奏曲:And We Danced / All You Zombies

DVDはなぜか完全未収録。彼らが選ばれたのは意外で、メジャー初アルバム”Nervous Night"を出したばかりでまだトップ10ヒットもない(というか全キャリアでもありませんが)ときだったから。シンディ・ローパーのサポートで知られていた通好みのバンドで、当時のヒット曲を2曲演奏。安定した演奏力はさすが。(80点)

The Four Tops

演奏曲:Shake Me, Wake Me (When It's Over) / Bernadette / It's The Same Old Song - Reach Out I'll Be There / I Can't Help Myself 

彼らも完全未収録。名門グループとはいえ当然懐メロではあるんですが、レヴィ・スタッブスの歌唱もバックバンドの演奏も選曲もいいので、知らなくても楽しく観れました。(85点)

Billy Ocean

演奏曲:Caribbean Queen / Loverboy

ビリー・オーシャンは70年代初頭から活動していた苦労人で、76-77年にイギリスでヒットシングルを飛ばすも、その後は84年の「カリビアン・クィーン」で火がついた人。まさにライヴ・エイドは晴れの舞台だった訳ですが、残念ながらバッキングはカラオケのためかDVD収録はされず。(60点)

Black Sabbath

演奏曲:Children of The Grave  / Iron Man / Paranoid

実はブラック・サバスはライヴ・エイドのDVDが初体験。DVDには「パラノイド」だけが収録されましたが、個人的にはトニー・アイオミのギターのリフのカッコ良さに痺れました。(75点)

Run DMC

演奏曲:Jam-Master Jay / King of Rock

エアロスミス・カバー「ウォーク・ジス・ウェイ」は翌86年のヒット曲なので、まだトップ100ヒットもなくマイナーな存在だった彼らが出演したのは快挙。DVDには「キング・オブ・ロック」のみ収録。「ジャム・マスター・ジェイ」はYouTubeを探しても下記の音源リンクしか見つからず。隠れた名演なんですが。 (90点)

Rick Springfield

演奏曲:Love Somebody / State of The Heart / Human Touch

なぜかDVDでは丸々カットされたリック。注目曲は2曲目「ステイト・オブ・ザ・ハート」で、収録アルバム「Tao」は発売されていたものの、この曲のシングルカットはライヴ・エイド後の10月。(80点)

REO Sppedwagon

収録曲:Can't Fight This Feelin' / Roll with The Changes

ライヴ・エイド前の3月に全米1位となった「涙のフィーリング」を引っ提げて登場。「ロール・ウィズ・ザ・チェンジズ」は彼らのライヴでは定番曲。DVDには無事2曲とも収録。しかしケヴィン・クローニンって歌が上手いですね。(85点)

Crosby, Stills & Nash

収録曲:Southern Cross / Teach Your Children / Suite : Judy Blue Eyes

実はCSNもこのDVDが初体験。80年代もアルバムは出ていたとはいえ、オールドファッションなイメージもあったのか、当時アメリカのマスコミからは「みすぼらしい」とまで言われた彼らのパフォーマンス。後にライヴ盤「ワン・ウェイ・ストリート」なんか聴いちゃうと確かにイマイチかも。DVDには「ティーチ・ユア・チルドレン」のみ収録。(70点)

Judas Priest

収録:Living After Midnight / The Green Manalishi / You've Got Another Thing Comin'

ハードロック系に疎い私はジューダスもこのDVDが初体験。DVDは冒頭の2曲が収録されましたが、ロブ・ハルフォードのヴォーカル、かっこいいです。いまだにアルバムは未聴ですが。(75点)

Bryan Adams

収録曲:Kids Wanna Rock / Summer of '69 / Tears Are Not Enough / Cuts Like a Knife

アルバム「レックレス」のメガセールスで絶好調のブライアン。ライヴ・エイド直前の6月末には「ヘヴン」がついに初の全米1位を記録。DVDは同アルバムからの最初の2曲を収録。「思い出のサマー」では歌詞を「Summer of '85」に変えたり、彼が作曲を担当したカナダ版バンドエイドのノーザン・ライツ「ティアーズ・アー・ノット・イナフ」も演奏。残念ながらその映像がない(昔はあった)ので、そのPVを。(80点)

The Beach Boys

収録曲: California Girls / Help Me Rhonda / Wouldn't It Be Nice / Good Vibrations / Surfin' USA

デニス・ウィルソンが亡くなって初のアルバム「ビーチ・ボーイズ85」が出た直後にライヴ・エイドに参加。DVDは「素敵じゃないか」以降の3曲が入っていますが、「グッド・バイブレーション」は編集された短縮バージョン。しかしマイク・ラヴは盛り上げますね。、ブライアンも出ており、「素敵じゃないか」でヴォーカルも取っていますがマイクはオンになっていないのでは(アル・ジャーディンの声しか聞こえない)。(80点)

George Thorogood & The Destroyers

収録曲:Who Do You Love (with Bo Diddley) / The Sky Is Crying / Madison Blues (Albert Collins)

今も昔もジョージ・サラグッドを知っている人ってそんなにいないのでは?コテコテのブルースマンなのでチャート的には目立ちませんが、アルバムはゴールド・ディスクを既に複数枚記録していたようです。もちろん私もDVDが初体験。DVDにはアルバート・コリンズとの共演のみが収録ですが、これが死ぬほどかっこいい。ボ・ディドリー・ビートが炸裂する1曲目も熱い。DVD観てからすぐにベスト盤買いに行きました。(95点)

Simple Minds

収録曲:Ghostdancing / Don't You (Forget About Me) / Promised You A Miracle

彼らのアメリカでの大ブレイク曲「ドント・ユー」はこの年の5月のヒット。DVDは冒頭2曲を収録してますが、1曲目の「ゴーストダンシング」は当時未発表曲で後にアルバム「ワンス・アポン・ア・タイム」に収録。そりゃ盛り上がりませんわ。3曲目の「奇跡を信じて」は82年のアルバム「黄金伝説」からのヒット曲で、夏のイベントに合わせた良い選曲なんですがアメリカではほぼ不発だったので盛り上がれず。しかも当時の放送は後半音声がドロップ。(75点)

The Pretenders

収録曲:Time The Avenger / Message of Love / Stop Your Sobbin' / Back on The Chain Gang / Middle of The Road

シンプル・マインズに続きイギリス組の登場。シンプル・マインズと違って彼女らは最初からアメリカで売れていたので会場も盛り上がってます。DVDには後半3曲収録。シンプル・マインズ同様、プリテンダーズも一度も活動停止することなく現役。偉い。(85点)

Santana

演奏曲:Brotherhood / Primera Invasion / By Pool - Right Now (with Pat Metheny)

85年当時のサンタナといえば、この時期からちょい停滞期に入り、例の99年アルバム「スーパーナチュラル」とシングル「スムーズ」で大復活を遂げるまで厳しいキャリアとなりました。そんな時期は思い出したくないのか、DVDでは丸々カット。(80点)

Ashford & Simpson

演奏曲:Solid / Reach Out And Touch (with Teddy Pendergrass)

DVDで彼らが出演していたのを初めて知りました。モータウンを支えたソングライターチームですが、この頃彼ら自身もブレイクしつつありました。DVDでは事故から復活したテディ・ペンダーグラスとの感動的な共演を収録。(80点)

Kool & The Gang

演奏曲:Stand Up And Sing / Cherish

バンド・エイドにも参加していた彼らですが、DVDには未収録。ライヴ・エイド直前に大ヒット(2位)した「チェリッシュ」をJTが熱唱。1曲目のチョイスに彼らの思いが伝わります。(85点)

Madonna

演奏曲:Holiday / Into The Groove / Love Makes The World Go Round (with Thompson Twins)

賛否両論あったマドンナのステージ。当時の彼女の軽めのダンスチューンはスタジアムの規模にあまり合ってなかった上に、踊りながらでヴォーカルが安定しなかったのも否定的評価が多かった理由かな。DVD未収録の3曲目は後にアルバム「トゥルー・ブルー」に収録される当時未発表曲。選曲の意図は伝わります。(75点)

Tom Petty & The Heartbreakers

演奏曲:American Girl / The Waiting / Rebels / Refugee

後になって分かったこと。トムはライヴが圧倒的にいいこと。飄々と「アメリカン・ガール」が始まるところは鳥肌もの。色気あるなぁこの人。選曲はノリノリのロックを選んだ感じで、DVDには2・3曲めは未収録。(90点)

Kenny Loggins

演奏曲:Footloose

気の毒にもケニーは「フットルース」一曲のみ。個人的にはロギンズ&メッシーナやソロ初期の曲も聴きたかったところ。このときの演奏もシンセドラムが軽すぎてこの会場には合ってない感じが。(70点)

The Cars

演奏曲:You Might Think / Drive / Just What I Needed / Heartbeat City

彼らもライヴいいんですよね。アレンジはそんなに変えてないのにライヴ感もあるし演奏も上手い。DVD未収の「ユー・マイト・シンク」もスタジオ・ヴァージョンより好き(演奏途中でフィル・コリンズがアメリカに到着した映像が入る)。続く「ドライヴ」も未収録ですが、二曲続けてベンジャミン・オールのヴォーカル曲だったんですね。(85点)

Neil Young

演奏曲:Sugar Mountain / The Needle And The Damage Done / Helpless / Nothing Is Perfect / Powderfinger

DVDには「ダメージ・ダン」と「ナッシング・イズ・パーフェクト」のみ収録。これは納得で、この2曲のパフォーマンスの出来が良かったためでしょう。選曲がなかなか興味深い。「シュガー・マウンテン」はシングル「シナモン・ガール」B面に収録された60年代に作曲した曲(後にいくつかのシングルB面に収められ、ベスト盤「ディケイド」にも収録)、「ダメージ・ダン」は名盤「ハーヴェスト」、「ヘルプレス」はもちろんCSN&Yから、「ナッシング・イズ・パーフェクト」は未発表(後にアーカイヴ・セット「ア・トレジャー」に収録)、「パウダーフィンガー」はこれまた名ライヴ盤「ラスト・ネヴァー・スリープス」収録のライヴ定番。(85点)

Power Station

演奏曲:Murderess / Get It On

完全未収録。まあしょうがない。しょうがないのよ。ロバート・パーマー(アルバム「リップタイド」の録音に集中するためバンド離脱)の代わりにマイケル・デ・バレスじゃ荷が重すぎるしタイプも違いすぎる。加えて元々レコーディング技術を駆使した彼らなので、ライヴでの再現も微妙。唯一アンディ・テイラーのギターだけが頑張ってる感じ。(65点)

The Thompson Twins

演奏曲:Hold Me Now / Revolution (with Madonna)

DVDは代表曲「ホールド・ミー・ナウ」を外してビートルズの「レヴォリューション」のみ。映像見るとちょっと理由がわかる。トム・ベイリーのヴォーカルが安定していないんですよね(後半やや持ち直す)。マドンナのステージでも彼らは共演していましたが、当時も今も彼らとのつながりは不明。「レヴォリューション」は当時まだ発売されていないアルバム「フューチャー・デイズ」から。(70点)

Eric Clapton

収録曲:White Room / She's Waiting / Layla

クラプトンは無事全曲DVD収録。この頃のクラプトンのヴォーカルは脂が乗っていていいですね。「ホワイト・ルーム」はもちろんクリーム、「シーズ・ウェイティング」は当時の最新アルバム「ビハインド・ザ・サン」(フィル・コリンズによるプロデュース)、「レイラ」がデレク&ザ・ドミノズから。「レイラ」はピアノコーダの部分もちゃんと演奏しているのが聴きどころ。(80点)

Phil Collins

収録曲:Against All Odds / In The Air Tonight

フィル・コリンズのアメリカステージも曲は一緒でピアノ一台でシンプルに歌い上げる点も同じ。スティングがいないだけ。当時「ススーディオ」が大ヒットしていたんで、フェニックス・ホーンズも入れてバリバリのソウルレビュースタイルのライヴを見たかったかな。「見つめていたい」はDVDには未収録。(80点)

Led Zeppelin

演奏曲:Rock And Roll / Whole Lotta Love / Stairway to Heaven

イギリスのザ・フーと並ぶライヴ・エイド一番の目玉にもかかわらずDVD完全未収録。理由は色々言われていますが、まあ動画を見て考えてみてください。せっかくなので全編版貼っておきます。

冒頭から観客が大盛り上がり。そりゃそうだ。「ロックン・ロール」は残念ながらプラントの声が掠れ気味。当時「手がドラえもん状態」(動いていない状態を揶揄した表現)と言われたほど酷評されたペイジのギターはここではそんなに悪くない。続く「胸いっぱいの愛」ではプラントが調子を取り戻す。一方でこの辺りでかなり気に掛かってきたのはドラム。ジョン・ボーナムがいないので(もちろんまだジェイソン・ボーナムはちっちゃい)フィル・コリンズとシック(というか当時はパワー・ステーション)のトニー・トンプソンのによるツイン・ドラムスなんですが、これがうるさい(苦笑)。同じロック調でも「ロックン・ロール」ではさほど気にならないものの、「胸いっぱいの愛」では音数が多すぎる感じに。おまけに後にフィルが明かしたように、トニーはツェッペリンの曲をよく知らなかったそうで、変な拍やフィルインを入れていて誘導するのが大変だった模様。ツイン・ドラムスの弊害は続く「天国への階段」にも顕著で、ハイハットを入れすぎて邪魔。盛り上がりそうで盛り上がらないペイジのソロも相当微妙で、正直今一つ二つの出来。ここらでDVDに収録されなかったのはなんとなく納得。とはいうもののめちゃくちゃ酷い出来というわけではないんですが。カメラワークもプラント、ペイジ、フィルに集中し、ほとんどジョン・ポール・ジョーンズが映らないのも不満。ひょっとするとそれがお蔵入りの理由だったりして。(80点)

Crosby, Stills, Nash & Young

演奏曲:Only Love Can Break Your Heart / Daylight Again-Find The Cost of Freedom

CSN、ニール・ヤングが出てるんだからCSN&Yやればいいのにと世界中の誰もが当時リアルで思っていたでしょう。ということでその通り、ちゃんとCSN&Yのステージがありました。最初のMCでナッシュかスティルスの声で「Surprise!」と叫んでますので、ひょっとしたら予定になかったのかも。ところが何たること、これも見事に未収録。

1曲目はなぜかヤングのソロ曲(グラハム・ナッシュが作曲を手伝ったと言われる)「オンリー・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート」から。2曲目はスティルスとヤングのギターに導かれて82年作の「デイライト・アゲイン」なんだけど、これCSN名義なんですよね。なぜかCSN&Y名義の曲は避けたというか。とはいえ、出来が良かっただけにDVD収録して欲しかったな。(90点)

Duran Duran

演奏曲:A View to A Kill  / Union of The Snake / Save a Prayer / The Reflex

即席プロジェクトのパワー・ステーションと異なり、さすがは本家、いいパフォーマンスなんですが、よく知られているようにリアルタイム時のNo.1ヒットである「007/美しき獣たち」でサイモンのヴォーカルがひっくり返りました(当然DVDではカット)。あとは特に問題ない演奏で、DVDには2・4曲目が収録。(85点)

Patti LaBelle

演奏曲:New Attitude / Imagine / Forever Young / Stir It Up / Over The Rainbow / Why Can't I Get It Over

パティ・ラベルのステージは選曲が面白い。1・4曲目はサントラ「ビバリーヒルズ・コップ」から、2はジョン・レノン、3はボブ・ディラン、5はスタンダードですが、パティ・ラベル&ザ・ブルーベルズの頃に録音、6は未発表曲。DVDにはカバーの2・3が収録。それにしても圧巻の声ですね。このパフォーマンスを観るとアレサ・フランクリンあたりも観たかったなと思います。(85点)

Hall & Oates

演奏曲:Out of Touch / Maneater / Get Ready (with Eddie Kendricks) / Ain't Too Proud to Beg (with David Ruffin) / The Way You Do The Things You Do (with Eddie Kendricks & David Ruffin)/ My Girl (with Eddie Kendricks & David Ruffin)

冒頭からテンションが上がってるのがわかるダリル・ホール。現時点で彼らの最後のNo.1ヒット「アウト・オブ・タッチ」はDVD未収録。「マンイーター」を挟んでからは彼らの憧れだったテンプテーションズの二人を交えたソウル・レビュー。これが本当に素晴らしく楽しい。この年の9月に彼らを交えたライヴ盤「ライヴ・アット・ジ・アポロ」と同じ演奏曲ですが、やはりこれは動画で見ないとその良さが伝わりにくいかと。ぜひDVDでお楽しみください。(100点)

Mick Jagger

演奏曲:Lonely at The Top / Just Another Night / Miss You / State of Shock (with Tina Turner) / It's Only Rock'n Roll (with Tina Turner)

わかる。ミックにしてみりゃ初のソロ・アルバム(「シーズ・ザ・ボス」、英6位・米13位)を出したのに微妙な成績だったし、この頃はストーンズ・メンバーとは最悪の関係(特にキースと)だったしで、こういう選曲・アレンジになるのは。バッキングを引き続き務めるホール&オーツ・バンドの演奏も悪いわけではないけれど、やはりストーンズ独特の感覚が出ない。ティナ・ターナーとの2曲もスカート剥ぎ取ったことばかりが話題に。「ステイト・オブ・ショック」でマイケルが出てきたら大変なことになってたろうに。ということでボウイとの「ダンシング・イン・ザ・ストリート」はともかく、彼自身のステージは今ひとつの感想に。DVDには1曲目のみが未収録。(70点)

Bob Dylan, Ron Wood & Keith Richards

演奏曲:Ballad of Hollis Brown / When The Ship Comes in / Blowin' in The Wind

嫌がらせかというようにミックの後にロンとキースがボブ・ディランと登場。途中で弦が切れることで有名なパフォーマンスですが、選曲がなぜか全て60年代の曲(1,2曲目は64年「時代は変わる」、3曲目はもちろん63年「フリーホイーリン・ボブ・ディラン」から)な上に派手なミックの後ということもあって当時の評価もあまり良くなかったように思います。1曲目でロンがスライドを弾いています。2人はコードも適当くさいw(70点)

Finale

演奏曲:We Are The World

イギリスと異なり、マイクの奪い合いが見苦しいと今も昔も評判の悪いアメリカのエンディング。いきなり本編に出ていないライオネル・リッチー(この人個人のステージも観たかった)とUSAフォー・アフリカの言い出しっぺの一人、ハリー・ベラフォンテが歌唱、問題はここから。クリッシー・ハインドがマイクに駆け寄り、本編で最悪だったジョーン・バエズが臆面もなくデュエット。そして中継MCでしか出られなかったシーナ・イーストンがここぞとばかりに歌い、またもやバエズがハモろうと近寄るもシーナの声量に勝てるわけもなくほぼ口パク状態。次はディオンヌ・ワーウィックですが、これは元々と同じパートを彼女が歌っているわけで文句なし。そういえば彼女も本編出てませんでしたね。その次はえ?グレイス・スリック??そのあとはミック&ティナ、チラッと再びグレイスとケニー・ロギンズがはいり、御大パティ・ラベルがシンディのパートを歌う。あとはまあコーラスでグジャグジャです。よーく観ると、ピーター・ポール&マリー(ディランと共演予定だったらしい)の姿や最後ごろにチラッとシェールも。ということで、ジョーン・バエズは彼女自身のステージも含めて印象がこの時から悪いw(50点)



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