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摂食障がいの克服181【ひとり上手な結婚】⑤

小説家の山本文緒さんと漫画家の伊藤理佐さんが、寄せられた夫婦の疑問について、それぞれの見解で書かれている書籍を購入。

*お酒を好きでない人を好きになってしまった
*実家に行ったことがないってどうよ
*力の強すぎる妻から助けて!

【お酒を好きでない人を好きになってしまった】

 山本文緒さんはご病気で42歳以降お酒が飲めなくなったそうです。
 王子はそれ以前の文緒さん同様にずっと飲むのが好きな方。

 伊藤理佐さんご夫妻は、6時間ぐらい掛けて夕食を摂ることもあるようです。

 夕食スタート:16時
 夕食フィニッシュ:22時

 そんな感じでしょうか。

 祖父母が元気だったころ、と言ってももう、何年前の話でしょう、20年とか、いえもっと前かなあ・・・
 母方の祖父母の家は(田舎)親戚が年に1、2度集まると、だいたいそれぐらいの長い時間みなで団らんしていたものでした。
 だいたいの記憶が私の小学生~中学生なので、これは本当に大昔。

 あの頃はみな元気だった。
 父も、この団らんに加わることができて幸せと何度も言っていたものでした。
 お料理が好きな叔母を筆頭に、みなで準備してそれらがテーブルにずらっと並び、大人たちは話し、子供たちはよく食べ、その後カラオケ大会となる。私には斬新でした。家の中で普通にカラオケセットがあって、マイク使って歌えるってすごい。

 伊藤理佐さんは、ごはん時間が合う、それはキャラメルのおまけのようなものだ、と。

 結構重要でいて、あくまでもサブのこのスタンス。さすが漫画家さん。うまいこと言うなー。

 でも、さくらももこさんも、アイスの蓋なんて、本体よりも大好きだ、とエッセイで仰っていたと思います。さくらももこさんもお若いのに、とても残念です。

 おまけの話に戻ると、昔雑誌のりぼんなんて、それこそ付録をどれだけ楽しみにしていて。『星の瞳のシルエット』の香澄ちゃんのポスターをピアノの後ろの壁に貼って、ピアノ弾いては見上げていたものでした。
 『ねこ・ねこファンタジー』のひな人形(紙製)も飾ってたなあ。
 (調べたら、ねこ・ねこ・幻想曲とかいて、ファンタジーと読むらしいです)めっちゃ絵がかわいい。猫のシロが少女にたまに?というか頻繁に化ける。

 全員プレゼントで、切手を500円分買って同封すると届く、テレフォンカード。あの頃は切手だったんですよね、何か距離があるときのお買い物法が。

 りぼんではないけれど、『海の闇月の影』の全プレのテレカ、使わず大事に取っています。

 NANAで有名な矢沢あいさんも、このころのりぼんからご活躍されていました。10代でりぼんに連載されてたなんて、まさに天才。

 おまけは案外重要だけど、それでもりぼんはやはり本体。『星の瞳のシルエット』を毎月待っていて。久住君と香澄ちゃんももう、50代ぐらいではないでしょうか。

 昔の文緒さんご夫妻も、そして伊藤理佐さんご夫妻もそのようにして、知人友人と集い、語り合うのがみな好きで、これがお酒なしだとサクッとご飯になるので、ということ。ご質問者さんも同様にそういうタイプで、ご主人がサクッとご飯ということです。

 けれども、本体であるところの、『一緒にいてリラックスできる・安心できる』とかそういうことがあればいいのでは、と伊藤理佐さん。

 友達と立ち飲み屋さんいって、乾杯した瞬間、ごくごく飲み干す友達は、また別の次元に生きている。なぜそんなに急ぐのかといつも隣で思っている。

 【実家に行ったことがないってどうよ】

 38歳の男性のご相談者は、結婚2年経つけれど、妻の実家に行ったことがないそうです。ご自身は港区のご出身で、裕福な方。

 伊藤理佐さんは、実家コンプレックスについて語られています。

 昔、授業で『階段の音』がテーマになり、『先生、階段がありません』
 先生:『じゃあ廊下』、『先生、廊下がありません』。
 先生:『じゃ、ドア』、『ドアがありません』・・・じゃあ、襖。
 
 のび太君の家に憧れていたそうです。

 のび太君の家っていいですよね。なんだか2階を独り占めってすごい。

 私も育った家(二つ目)は3階を独り占め(屋根が低くて本気で夏がきつかった。エアコンがよく壊れた)。

 山本文緒さんのご実家もあまり、お客様をお招きするのは得意ではなかったそう。一方大阪の王子のご実家のお母様はお料理好きで、いつでもウエルカム的な方だそう。

 ・・・私も将来のお嫁さんにごめんね。うち、ワンルームだからほんと、会うのは外でね。そう思っています・・・。
 1日のある時間を共にすごし、別々に帰る。それでも思いは変わらないと思うのです。

 そうか、このエッセイが書かれた時代が、16年前~10年前だから世間も変わってきたのかもしれませんね。変わったのは私だけか・・・。

 【力の強すぎる妻から助けて!】

 48歳の男性のご相談者様はご結婚されて13年だそうです。
 朝起きれないと、奥様が蹴とばしてくるそうです。
 ベッドから落とされて動けなかったそうです。

 山本文緒さんの猫ちゃんのサクチンは突然嚙みついてくることがあるそうで、サクチンがライオンだったらもう私はやばかった、と書かれています。

 伊藤理佐さんも、それは小学生男子だ、と。好きな女の子いじめちゃうパターン。

 そうか、奥様の愛情表現なのかー。

 知人が以前、こたつでうとうとしてると、奥様が突然ドーンと押し入れから飛び降りて乗っかってくる・・って悩んでた気がする(この奥様今思えばすごい。わざわざ押し入れにのって、そこからジャンプ?!・・・私の記憶違いでしょうか)

 記憶違いかもしれません。

 山本文緒さんのラストの1文に納得。

 『そっぽむかれるよりいいじゃないですか。起こしてもらえなくなった時のほうが家庭が危うくなったときでは』、と。本当だ。すっと背筋が寒くなりました。

 当時48歳ということは、もう60歳近いのですねー。
 きっと今も仲良しのご夫妻なんでしょうね。

 読んでくださり、ありがとうございました。

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