見出し画像

摂食障がいの克服177【ひとり上手な結婚】③

 小説家の山本文緒さんと漫画家の伊藤理佐さんが、寄せられた夫婦の疑問について、それぞれの見解で書かれている書籍を購入。

 *猫を飼いたい!
 *Special Version1
 *Special Version 2
 *トイレの跳ねが耐えられない!


【猫を飼いたい!】

 猫を飼ってみたいなあ、と漠然とずっと思っている間に、賃貸ワンルームに引っ越したので不可能となりました。この先も賃貸ワンルームスタンスは変わることはないと思います。

 猫さんがいる暮らしには憧れる。けれど一生添い遂げる訳ですから覚悟も必要ですよね。

 ご質問者は猫が飼いたいけれど、彼はペットを持つことがどうしてもだめだそうです。

 例えば相手に喘息などあったらきついかもしれないですね。皮膚が弱いとかも。私はその昔喘息児で、親戚の家に行ってはテンションあがって喘息、花火をしては煙を吸い込んで喘息、喘息がでると横になれないので、前かがみの姿勢で3日ぐらい過ごしたことも。学校もけっこう喘息で休んだ。
 両親働いてるから寂しかった。
 私も息子は一方無遅刻無欠席。誇りに思います。

 話がそれました、喘息も肌荒れも本当につらいものです。
 相手の健康上で猫が飼えないのであればやはりそれは我慢かなあと思うけど、猫命でその選択だとまた辛いんだろうな。今や家族の一員ですから、その一員を迎えるかどうか。価値観に大きくかかわりそうですね。

 個人営業をしていた際にも、たくさんの愛されているペットさんと触れ合いました。
 山本文緒さんが、サクチン(猫さん・本名サクラ)をかわいがっていたのは今も覚えています。実家に行けばサクチンと遊んでた気がする。

 【Special Version1】

 伊藤理佐さんから山本文緒さんへのご質問。

 『結婚式はしましたか?』

 山本文緒さんは2度ともご結婚式をされたそうです。

 そして王子は初婚だけれど、実は過去結婚式だけして振られたご経験があるそうです。初耳でした。それにしても素敵なご夫婦だなー。
 山本文緒さんが鬱がひどい時も、王子は仕事が忙しくっても朝、文緒さんの朝食を作ってくれたり、掃除してくれたり、ごみ捨てをしてくれたと書いてあったと思う。

 私の友達も仕事で疲れてても来てくれたり、コーヒー買ってくれたり、肉まん買ってくれたり、耳かき買ってくれたり、そして自らコーヒー淹れてくれるし優しい人です。

 2度とも結婚式をされた文緒さんは、
 『式典や行事がなくても人は生きていけるけど、句読点のない生活のようなものだ』だって。
 
 小学校1年生のときだったか、句読点がよくわからず、原稿用紙3枚に、句読点なしの作文書いたなあ。すごい長い1文です、今思うと。

 仕事していると、たまにメールの文章に句読点ない人っていますよね。
 後、私はラインとかしてると、『お母さん、句読点多すぎん』とよく言われます。

 え・・・だから人生にも句読点が多いのか・・・

 けれど、山本文緒さんの仰るとおり、結婚式もお葬式もやはりビューティフルなんだろうなあ。みんなでおめでとうの気持ちや、悲しい気持ちを分け合って。
 誰かが亡くなって集まる、そんな集まりもその人がいたからこそで。

 【Special Version 2】

 山本文緒さんから伊藤理佐さんへのご質問。

 『夫の定年が不安です』

 その昔、『亭主元気で留守がいい』という言葉もありましたよね。
 昭和の体制のころ。年功序列のころ。就職すると、転職なんかは珍しいとされ、年を取るに連れて責任も重くなり、管理職となり、60歳で定年を迎える。

 仮に専業主婦の妻がいたとして、60歳までは、夫は夜帰ってきて、朝仕事に向かう。週末や連休は別だけれど、離れていることにより、バランスが取れる。

 定年したら四六時中ずっと一緒!

 T子は、現在四六時中ずっと一緒(②の最後の部分に書いたチャーミーグリーン夫婦)。全然苦にならないようです。
 
 山本文緒さんが、その作品の数々に60代、また80代(『落花流水』という作品は、確か作品の中で50年以上が経過したと記憶しています)に至るまでの女性を描いてきたのに、58歳でこの世を去られたことがとても悲しい。

 そもそも、①の一番最初、というよりタイトルの『ひとり上手』がテーマなので、ひとり時間が必要。それでいて、夫の定年後のお話です。

 60歳を迎えるまでに、空気のように一緒にいることが普通になり、より幸せなら素敵なことですが、熟年離婚などもそういったことが一因となるのでしょうね。

 それとも、オンライン業務や早期リタイアも増えて、逆に定年がそう大きな問題でもなくなるのでしょうか。

 【トイレの跳ねが耐えられない!】

 ご相談者は、パートナーの方のトイレの床の汚れが耐えられないそうです。また、『ねえ、ふいてよー』って軽く言うみたいなのですが、一向によくならないそう。そして、基本的にいい夫なのにこんな些細なことが気になる自分がだめなのか、といったもの。

 この、山本文緒さんの見解が深かった。

 『きっとこの方は、何かほかのことで怒っていると思う』

 なぜなら、怒ることに躊躇があるからだそうです。
 怒っていい、大人なんだから、だそう。浮気だったら怒る、それと同じレベルに怒っていい。けれど、細かいことで、言うのは気が引けるということは、何か根本的なところに怒りをためているのでは、だそう。

 私はトイレ掃除は日課です。山本文緒さんと同じで、トイレの汚れは何より嫌なものですよね。全然余談のようで余談ではないですが、平成・令和になるにつけ(『令和』が初めて変換された!先日まで使い続けたwindow 7にはない発想だったんだと気付いた)、駅や街や、お店のお手洗いもとても清潔ですよね。これは本当にすばらしい。日本がきれい、清潔と海外のご観光客がおっしゃる訳ですよね。こういった場所も掃除してくださっている方がいると思うと本当にありがたいお話です。

 余談ですが、私のお友達(女性)でわりと大きな3人のお子さんがいて、ご主人がいて、自分も管理職で仕事していて、それでも毎朝必ず玄関までお掃除するそうです。もう、この家族構成だと、ごはん炊くだけで重労働。

 なんでも、男子のみのお子さんの家庭だと、炊飯器は一升炊きで、焼きそばは10パック以上日常だそうです。

 私なんて時間給シフト制で、ここまでへとへとで、毎日10時間ぐらい眠らないと回復しないのに・・(昨夜は12時間眠った)

 ところで、山本文緒さんが以前書かれていました。
 『浮気さえしなければ、いい人なのに』(浮気はそもそもだめか・・・)

 この〇〇さえしなければ、いい人なのに。

 これって、〇〇するんでしょ?だからいいパートナーじゃないと思うな、って。

 100カップルいれば、100通りなんでしょうね、きっと。

 山本文緒さんのこのトイレの章、興味深かった。

 読んでくださり、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?