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クローゼットの中には2年前のワンピース あたしにしか出来ないことなど何ひとつ無かった 〜かわいそうだよね〜

今日は夏服と秋冬服の入れ替えをした。
作業しながら思ったことを書いてみる。

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もともと洋服屋で働いていた私は、とてもたくさんの服を持っていた。
その日にあとちょっとで予算に達しそうなら
勇んで社員買物をして、予算を達成したような幻想を味わっていた。

そんな買い方をしているので色やサイズに妥協が多く、
そのために合わないサイズをコーディネートで調整したり、合わせるパターンが限られる服がとても多かった。

運良く僕自身が転勤族だったので、
転勤するたびにまとまった量の服を手放していた。
それでなんとか帳尻を合わせていたところがあるけれど、シーズン毎に増える服は部屋に溢れていた。

それが変わるきっかけは、コロナの巣ごもり生活の中、YouTubeでたくさんミニマリストの動画を観たことだった。
まず最初は反感を覚えた。笑
その話をしているミニマリスト達が、自分だけ安全なところにいて、そこからダメ出しをしているように感じられて。

でもその反感の訳について考えていくうちに、
本当に自分が望んでいる生活が現実送れていないことに気がついたり、ミニマリスト的な考え方が自分にできる発想の転換と幸福感の掴み方なのかもしれないと思うようになった。

それから持ち物を手放しながら暮らしている。テレビもなくなって、夜にダラダラとテレビを観る時間はなくなった。
まだスマホは見てるけど、影響されてその時間も大分減った。
炊飯器は手放したけど、やっぱり必要だと思って買い直した。笑

僕の価値観はすっかり変わってしまって、洋服がたくさん持っていることが幸せと思えなくなって、
ファッションで個性を表現することに以前ほど興味を持てなくなってしまった。
…それで、転職をしたわけなのだけど。

先月で転職して1年が過ぎた。
43歳で未経験なのに事務仕事ができるなんて幸せだと思う。
一長一短あるけど、今の生活は結構気に入っている。
年相応の積み上げがなくて無力さに苛まれることもあるけど、まだ可能性がある。
気持ちさえ元気でいられれば。

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小さく畳んでいた冬服をハンガーにかけて、今までハンガーにかけていたTシャツを畳んだ。
アウターは2着手放す予定だったけど、1着はもう一度着てみたら案外良かったので手放すのをやめた。

こうして僕の冬用の服は1メートルほどのラックにほとんどが掛けることができた。
それでもまだ
・シャツ5枚
・長袖Tシャツ5枚
・スウェット1着
・アウターも5着
・パンツ5着…ぐらいはある

こうやってリストアップしてみると全然ミニマルじゃないけど把握できてないものは無い。
それだけでも昔の自分からだいぶ進歩したと思う。

この冬アウターを1着新しく買おうと思っていたけど、
一旦保留して、ドラム式洗濯乾燥機を買おうと思う。
それを買うことで週の半ばに洗濯できるようになれば、各カテゴリーの洋服が1枚ずつでも減らせるのではないかと目論んでいるのだ。

『持ち物が少ないと、暮らしや思考に余裕が生まれる』
と初めて聞いた時は『何言ってるんだ』と思ったけれど、
引っかかりがあって、それを実践していくと、その言葉の意味を実感できるようになって自分自身もだいぶ変わった。

洋服屋だった時の自分は、好きな服を気まぐれに買って、それを着ることで自分を解放していたんだと思う。
それでうまくいった時期があったけど、それを続けても伸び悩んだからこそ今の価値観にたどり着けたんだと思う。
今は生活や習慣を整えることがとても楽しい。

この暮らしを2〜3年続けてその結果が出れば、少しは自信を持てる人間になれるかな。