【人と認知症の嬉しい話】

今日、職員さんより、嬉しい話をしてもいいですか?と話がありました^ ^この度、ご夫婦でグループホームに入居されたお二人のお話。実はお二人共、認知症の状態が現れてから、離れ離れの遠い施設に入居されていました。ご主人は、毎回以前勤めていた職場に仕事に行くと言っては出かけようとして、施設側では問題老人になっていて、入居相談の際、大丈夫ですか?と何度も念を押されて入居された方です。その度に『大丈夫です』と答えていたそうです。先に奥様が入居されて、その後ご主人が入居され、やっと二人は同じ屋根の下で暮らせるようになりました。しかし、入居後から、やはりご主人は落ち着きがなく、仕事に行くと言っては何度も外にでかける行動を繰り返していたそうです。初めは誰でもそうなるし、職員とも関係性が出来ていませんし、もちろん信頼関係などまだ出来ていません。そこで職員さんが、全員で関わり方を確認し、『とことん付き合おう作戦』を開始したそうです。奥様への負担も出来るだけ軽く出来るよう、また、二人の関係を継続できるように、また、ホームでの彼らの出番を多く用意して、生活を構築していきました。するとどうでしょう。ものの2週間ほどで、次第に落ち着きを取り戻して、以前のような夫婦円満な関係で、時折仕事に行くと言っても、「ここの仕事がまだありますが」と持ちかけると「そうか、じゃぁこっちを先にやってからだな」と言って主体的な生活を取り戻していきました。との報告でした。ご家族にも話をしたところ、涙をながしながら大変喜ばれていたそうです。職員さんも、この仕事について本当によかったと思える瞬間と経験ですと、仕事への感謝の気持ちを添えて、ぼくに喜んで報告してくれました。このご夫婦の一番のケアは、離れ離れになっていた夫婦が、ままた同じ屋根の下で、一緒に暮らし始めたことにあるのだと思います。ぼくは、静かに喜びました。とっても素晴らしい職員さんたちに恵まれて、ぼくは本当に幸せ者です^ ^ありがとうございました^ ^🤚

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