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好きの価値

最近はラジオも聞かなくなった。
聞けばやっぱり好きだと感じるけど、
私の好きは所詮その程度だということも知ってる。

移り気で浮気者の私には地元愛なんてなくて
はやく都会で暮らしたかった。
そこでの暮らしにも飽きたらまた別の場所で暮らした。
最初は浮き足立つ気持ちで過ごすのに、
それなりに馴染んでくると退屈になってきて、
この繰り返しかと思うとうんざりする。

満ちては欠ける月みたいだと思ったけど、
私はそんなに綺麗じゃなかった。

彼の歌う過ちは私を満たしてくれるだろうか。
必要以上に暗く悲しい夜はもう来ない。

歩いて帰るとこの街を好きになってしまいそうだ。あんたのことは全然好きじゃないのに。
また何かを間違えた気がする。

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