40章お泊り会②

朝を迎えた
航平君は早起きして
朝食を作ってくれていた
夏美さん、おはようございます
航平君、おはようございます
今日はいい天気ですね
朝ご飯、作っていますから
待っていて下さい
航平君は朝ご飯を作っていた
サンドイッチを作ってくれた
やっぱり僕は不器用だ
上手く出来なかった
愛情は込めてあるから
味は美味しいです
包丁の使い方、ダメだな
実家に挨拶にいく時に母親に
教えてもらうと思います
ご飯くらいは作れた方がいいから
私は航平君が作ったサンドイッチを食べながらこう話をしました
こうして目の前に航平君が
いること一緒に食事が出来ることが私は幸せです
僕も夏美さんと一緒に食事が
出来ることか幸せに思います
1人での食事は寂しいですから
航平君の家族ってどんな感じ
ですか?
挨拶にいくのはいいんですが
不安になります
うちの家族変わっていると思う
姉は気が強いからね
職業柄、強くならざる終えない
かもね
相手は知的障害でも重い子もいるし
夏美さんみたいな軽度の子もいるし
父も母も教師ですがいい先生かは分からないけどと笑っていた 親戚含めて、教師家系なんだよね
僕だけ道をそれたけど
凄いんですね
航平君は頭が良いんですね
一応、大学は卒業してるけど
将来の夢とかは無かったんです
昔からカメラは好きだったし
動画編集とは中学生の頃から
やっていたし
親はなんもいわず好きなことが
あるならなんでもチャレンジ
しなさいって感じの親なんです 今、好きなことが出来ているのは
親のおかげでもあります
航平君の家族のことを事前に
少しだけしれて良かったです
不安もあったから
朝食を食べ終えた私と航平君は
ソファーに座って手を繋ぎ
航平君の肩に寄りかかりながら
たわいもない話をしていた
いつものこの時間と空間が私は
大好き
音楽を流しながらテレビを見る
わけでもない
どんな瞬間も1秒足りとも逃さないように時間を大切にしたい
時間が過ぎるのがこんなに早いんですね
航平君はいつも通り車で自宅に
送り届けてくれました
母親に来週の土曜日、航平君の
親に会うの
大丈夫なの?
大丈夫だよ
航平君の家族みんな学校の先生
でお姉さんは特別支援学校の
教員をしてるんだって
どうなるかは分からないけど
頑張ってみる
母親に話をしてから部屋に戻った
航平君の前では不安だとはいえなかった
航平君を信じて付いていけば
大丈夫だと思い
眠りに付いた