推しに出会ってしまった話

6/17の朝5時過ぎ。昨日の昼(夕方)頃にうっかり2時間ほど昼寝をしたので、眠れなくなってしまった。しかも今日は10時から美容院の予約を入れてしまったので、今から寝てしまうと確実に寝坊する。今の私の前髪は伸びまくっていてとても邪魔なので、今度予約を取り直せばいいか〜というわけにはいかない。

徹夜のテンションで推しに沼った時の話の気持ち悪い備忘録でも残しておこうと思った。文章を書くことが好きなオタクなので、紙に書こうとすると腱鞘炎になってしまう。

私は2.5次元舞台にどっぷりハマってしまった。

以前の私は頑なに「2.5次元は見ない、舞台にはハマらない」と豪語していた。なぜなら、よく行くお店の店員さんから「舞台はチケットが取れないからやめた方がいい」と言われていたからである。
私は母親の英才教育で、昔から色んなコンサートに足を運んでいた。母親が熱狂的な某ジャニーズグループのファンで…という話があるが、書きたいことはそんなことじゃないので割愛。
現場大好きなオタクは、チケットが取れない(現場に行けない)という状況に耐えられない。だから私はなるべく目に入れないようにしてオタク人生を歩んでいたのである。

そんな私が2.5次元にハマってしまったのは、少々(かなり)強引な友達と仲良くなったからである。ちなみに強引というのは褒め言葉だ。
3月下旬、友達の家でゲームをしていた。ゲーム内のストーリーを2人で読んで大泣きして、グッズの話をして、お気に入りのカードを見せ合いボイスを聴かせ合い、夢女子全開で大はしゃぎしていた。
ひとしきりはしゃいだ後、友達は私に見せたいものがある、とスマホを操作した。私は、なんだろう、と静かに待っていた。差し出された画面には、人間が何かを振り回しながら歌っている映像が流れていた。
まさか、と思った。
友達は私に「これ刀剣乱舞のミュージカルなんだけど」と説明した。

まじか。

私が触らないようにしてきたやつだった。それだけは勘弁してくれ、とか言ったような気がする。しかし友達は強引なので(褒め言葉)止まるわけがない。
何種類か映像を見せられた。正直頭に入れないようにするのに精一杯だった。

私は「刀剣乱舞」というコンテンツも触らないようにしようと決めて避けていた。
なぜなら私は
・和ものが好き
・日本史(江戸時代まで)が好き
・イケメンが好き
・新撰組が好き
…という具合だからだ。
刀剣乱舞にはまってしまったら、私はもうそのコンテンツだけにお金をかけまくってしまうし、今好きなゲームには目もくれない状態になることがわかっていたからだ。
私はまだアイドルを育成したいし、魔法使いと一緒に敵と戦いたいし、おもちゃメーカーの次期社長と恋愛を楽しみたい。

「舞台」と「刀剣乱舞」は私が触らないようにしてきたものの詰め合わせセット。どうにかして回避したい。しかし動画はどんどん進んでいくし、友達のトークももちろん止まらない。

会話を聞き流し(最低)、画面を無の感情で見つめていたその時、見つけてしまった。
その時私は机の上のグラスに立て掛けるようにして置かれたスマホで動画を見ていた。そのスマホを勢いよく机に伏せた。

「彼」は白装束を着たたくさんの男たちに囲まれていた。一筋のスポットライトに照らされながら、カタカタと小刻みに震える手でお面を取った。見えた顔のなんと綺麗なことか。
私は「待って」と一言だけ言葉を吐き出して、友達のスマホを伏せた。

マジでこれはダメ。出会ってしまった。
彼の名前は「松井江」というらしい。

肩にかけただけの大きなコート、切りそろえられた髪、すらりと長い手足、美しい顔…驚く程にドンピシャで好みである。
ここで余談を挟むと、私の一番最初の推しは「千と千尋の神隠し」のハク様である。その次がハウル(しかも黒髪で上は白、下は黒の服装の時)。
松井江が分からなかったら検索してみてほしい。なるほど、となる。絶対に。

私のドンピシャ好みの松井江は、凛とした声で自己紹介をした後に手を上げた。華やかな音楽とともに桜に包まれていて、本気で神様みたいだと思った。

友達は私が推しを見つけた事に喜び、刀剣乱舞のこと、ミュージカルのことを沢山教えてくれた。
チョロオタな私はその場で刀剣乱舞のゲームをインストールして、やり方を一通り覚えた。そして松井江がイベント報酬と知って泣きわめいた。

その後は自宅に帰り、寝る直前まで刀剣乱舞をプレイしていた。
そしてその日の夢に松井江が出てきた。衣装を着て、自己紹介を口にして、桜の中にいた。その日のうちに夢に出てくるなんてことある?普通はない。
こうなるから嫌だったんだ。もう松井江のこと以外考えられない。

こうして私はYouTubeでミュージカル刀剣乱舞(以下刀ミュ)への道を突っ走り、初めて松井江を見た日からピッタリ1ヶ月後に刀ミュの円盤を買った。
初めて買った円盤は、もちろん松井江が顕現した「歌合」。毎日見た。


そして中の人…笹森裕貴さんにももちろん沼った。
松井江を演じていた綺麗な人は思った以上に若くて、第一印象はクールそうな人だった。
YouTubeを見たらそんなことないんだなと分かった(ド失礼) 。笹森くんは本当に無邪気で、こんな言い方したら叩かれそうだけど小学生みたいな人だった。この人が松井江を…?と最初は困惑したが、すぐに好きになった。
あんなに面白い人好きにならないわけがない。

野菜とフルーツが食べられなくて、駄菓子がめちゃくちゃ好きで、マジックが上手すぎる。スタッフさんに痛めつけられている動画は再生回数が多い。もちろんファンクラブ的なのにも入った。


私が笹森くんのファンになってからすぐくらいに、年末年始の公演が配信されることを知った。迷わず買った。
そこで鶴丸国永に落ちるのだが、鶴丸国永に落ちた時の話は次に書こうと思う。

ここまで結構書いたけど、まだ序章である。
この後推しが増えます。
そしてまだ眠気が来ない。



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