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今更ながらMOROHAのtomorrowを聴いて、心に刺さって動けなくなった。


26歳になった年。
いわゆる”一般的”と言われる生き方をしてきたおかげで、
贅沢をしなければお金には困らない程度に給料をもらえるようになった。

平日仕事をこなして、土日に飲みに行って潰れてを繰り返す日々。
楽しくはあると思う。
色々な人と会って、仕事でも刺激があって、楽しみがあって。


俺は本当にこれでいいのか?という問いを日々の忙しさと週末の酒でごまかす日々。

ずっと頭を抱えていた。


友達は画面で見るような有名人になった。
別の友達は夢を追いかけるために東京へ行って頑張っている。


俺はなんだ?
俺は何がしたいんだ?



ギターを買ってみたり、被写体をやってみたり、
何か少し見えた気がした。

けど、仕事を言い訳にそれ以上進められなかった。

いや、進まなかった。


みんな何かを犠牲にやっている。
仕事を”そこそこ”やりながら、何か片手間でできるのは趣味程度だった。
仕事を犠牲にするほどの夢が俺にはなかった。

いや、俺には夢が無かった。


今思えば、高校から夢中になってプロを目指した自転車の世界も
「プロになりたい」んじゃなくて、元を辿れば「レースで勝ちたかった」だけだった。
いや、そもそも言えば元々なりたかったレーシングドライバーになれなかったからやり始めた自転車だった。

だから尚更プロなんて正直どうでもよかった。
俺がなりたかったのはプロじゃない。

プロという世界のレースにしか興味が無かった。
ただ競いたいだけだった。


怒られるかもしれないけど、
ギターを買っても、俺は歌を歌いたいわけじゃない。
演技をして相手に何かを伝えたいわけじゃない。
TikTokで顔出して面白い動画出して人を笑わせたいわけでもない。

俺はレースの世界で生きてレースがしたかったんだ。
諦めたことを認めたくなくて、ずっと他のことを夢だとか言って誤魔化して生きていた。


何かを目指していないと。
何か”これ”というモノが無いと。

とっくに夢が無くなっていた俺は何のために生きているのか分からなくなってしまうから。


今までそれに気づけなくて、右往左往して遠回していた。
だから、夢をちゃんと上書きできずにここまで来てしまった。
全部中途半端になってしまった。


でも、今までの歩いてきたこの26年間は嘘にはしたくない。
我ながらめんどくせえ人間だと思う。

この続きは何も決まっていない。
過去の夢を自立した今、再度追いかけるのか。
潜在的に上書きできていなかった夢をちゃんと追いかけるのか。

分からない。


分からないけど。


いずれにしても歩き出すしかないんだと思う。

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