ズレたラブレター
ちょっとだけズレている、音程も感覚も少しだけ外していた
少しのズレは個性で魅力だけど、大きなズレは世界から疎外されそう
ずれないように、はずれないようにひっそりと生きてみたい
最初の出発点はみんな一緒だったのに、、。
決して曲がることなく、まっすぐに歩んできたのに、、、
直線だと思った道のりは、やや斜めにすすんでいた
恋文は、綺麗な言葉遣いを選べば選ぶほど、気持ちからずれていった
たった一言、すき
だけ書けばよかったかな
ずれた文字は女子と読まれても構わない
だから、ずれた文章は女々しく、だれも心をうたなかった
斜めに伸びた直線は、決して平行線と交わることなく、先端は開くばかりだけど、戻ることも折れることもできなかった
私の別れの手紙はあまりにも、本音を書きすぎた気がして、読み返す気が失せた
たった一言、死ね
とだけ書けばよかった
書いた手紙は、ずれた文字としてタビと読まれて、意味が通じなかった
だから、だれも傷つけなかった
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