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『夢幻』MY FIRST STORY × HYDE(初めて聴くアーティストシリーズ)

今回は久々の初めて聴くアーティストシリーズです。
といっても当然HYDEの音楽は浴びるほど聴いているので、初めて聴いたのはMY FIRST STORYの方ですね。

今期放送されているアニメ、「鬼滅の刃」柱稽古編のOPテーマとして起用されている『夢幻』。
なかなか良い曲だなぁと思った鬼滅の刃ファンの方も多いのではないでしょうか。
ひょっとすると、HYDEというボーカリストに初めて出会ったのがこの『夢幻』という方もたくさんいるのかもしれません。
それはそれで、導入には最適な、HYDEの魅力が伝わりやすい楽曲になっているような気もしますね。

放っておくとHYDEの話ばかりになってしまいそうなので、気を取り直して、初めて聴くMY FIRST STORYについて話を移します。

当人たちにとっては不本意なのかもしれませんが、どうしてもONE OK ROCKと比較して語られやすいこのバンド。
今回聴いてみて思ったのは、音楽性としては似ているのかもしれないけれど、バンドの音像みたいのものの印象はかなり違うなといったことです。

ONE OK ROCKは割と豪快なアメリカンロック的な要素が感じられる一方、MY FIRST STORYの方はもう少し小綺麗な、整った形にバンドサウンドが処理されているような感覚があるんですよね。
ONE OK ROCKには古き良き感が、MY FIRST STORYには現代感が多めに含まれているとでも言いましょうか。
何となくそんな感想を持ちました。
と言ってもMY FIRST STORYに関してはこの『夢幻』と『I'm a mess』の二曲のみしか聴いていないため、他の曲を聴くとまた違った要素が出てくるのかもしれません。
そこはまた追って確認できたらと思います。

ボーカルのHiroさんの声質は流石兄弟と言ったところで、Takaさんに非常によく似ていますね。
ただ、Takaさんと比べるともう少し重心が高く、耳に馴染みやすいような印象も受けました。
この辺りの好みはもう好き好きですよね。
HYDEがHYDE節マシマシといったレベルで個性をゴリゴリに出して歌っている中、Hiroさんの方はそれを受けるような柔らかい歌い方をしているので、二人の声が重なった時に飽和し過ぎずに済んでいるように感じられます。
この歌い方がHiroさんのデフォルトなのか、HYDEとのコラボを見越して馴染みの良い歌い方を選んだのかはわかりませんが、この曲に関しては最適解なのではないかと思いました。

曲全体の印象としては、かっこいいこの曲!といったところです。
単純ですが、それにつきます。
アニソンというジャンルで、今風の音像を持つバンドがアニソンの定番と言ってもいい構成の楽曲を演奏して、しかもボーカルがこの2人となれば、それはもう最高ですよねと。
特に好きなのが2サビ後のHYDEが歌うCメロ的なパート。
鬼哭に〜と続く歌詞の内容が原作をなぞっていて読むだけでもグッとくる上、それを感情を乗せて表現するHYDEの歌い方、そこに重なる開放弦を交えた細かいギターのフレーズと聴きどころ満載です。
歌詞も節々に鬼滅の刃の内容を意識したであろう単語が仕込まれていて、原作ファンの方でもニヤニヤしながら聴けるのではないかと思います。

そういえば、前シリーズではMAN WITH A MISSIONとmIletがOPを担当していて、なんとなくこの2アーティストを時透無一郎と甘露寺蜜璃に当てているような気がしたんですが、今回はどんな意図があるんでしょうかね。。
HiroとHYDEを冨岡義勇と不死川実弥に当てているのか、HYDEの百戦錬磨感を悲鳴嶼行冥に当てて、Hiroを不死川実弥に当てているのか、そんなことを勝手に想像してニヤニヤするのもまた一興です。


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