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『In Motion』OBLIVION DUST(思い入れのある曲シリーズ)

今回はOBLIVION DUSTの楽曲について。
OBLIVION DUSTはHYDEのソロからVAMPSに至るまで、HYDEの相棒として活躍したギタリストK.A.Zの所属するバンドです。

K.A.Zはhide with Spread BeaverやSpin Aquaでも活躍し、実はL'Arc〜en〜CielのTETSUYAのソロにも少しだけ関わっていたことのある多方面で活躍するギタリストなのですが、彼の持ち味、世界観が最も濃厚に感じられるのはこのOBLIVION DUSTの作品においてだと思っています。

彼の音楽の持ち味、世界観を表すものとして、特にOBLIVION DUSTの活動再開以降は「サイバー感」、「海外のヒーロードラマ感」を筆者は強く感じていて、それはこの『In Motion』にも凝縮されているように感じられます。
聴いてみて、何だか夜の近未来的な都市でカッコいい海外俳優が敵と戦っているような情景が浮かんでみませんか?
‥‥正直こんなことを思っているのは筆者だけなのかもしれないのですが、K.A.Zの良い意味で機械的でサイバー感を感じるギターにKENの英語ネイティブならではの流暢な英詞のボーカルが重なると、どうしてもそんな光景を思い浮かべてしまいます。
この要素、特に活動再開後の一枚目の作品であるアルバム『OBLIVION DUST』に最も如実に現れていると思うので、そちらもおすすめです。

話を『In Motion』に戻すと、この楽曲、音源として収録されたものを聴いた時には正直そこまで刺さりませんでした。
というのも、ギターのフレーズが生のギター風ではない音に聴こえる箇所があって、今一つ「これぞK.A.Zさん!」と感じられるポイントが少なかったからです。

ところがライブで聴くとその考えは一変。
とてつもなくかっこいいギターフレーズが堪能できる一曲になっていました。
ライブ版を公式Youtubeアカウントが上げてくれているので、是非視聴してみてください。

上で話題に上げたギターのフレーズは2:59辺りから始まるオクターバーか何かで音を熱くしてメロディーを弾いている部分のことなのですが、音源と聴き比べてみると、全く違う音色で演奏されているのがわかると思います。
ここは圧倒的にライブ版のものの方がカッコ良い仕上がりになっているし、それ以外の箇所でも所々ライブならではのアレンジが加えられていてより楽しめるはずです。

K.A.Zのギターは機械的な緻密さが土台にあるように感じられるのですが、ライブでは非常にアグレッシブな弾き方で演奏していることが多く、そのギャップも大きな魅力の一つだと思います。

また、ベースについてあまり触れていませんでしたが、RIKIJIのベースといえばゴリゴリ!と印象が強いところ、『In Motion』では動きの多いメロディアスなフレーズを弾いているのも聴きどころの一つです。

可能であれば、音源版とライブ版を聴き比べて楽しんでみてください。

上が音源版で下がライブ版です。

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