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『さようなら』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲についてひたすら語っていくシリーズ)

続いては『flower』のカップリングに収録されている『さようなら』です。
この曲は正直、自分の中で掴みきれていない楽曲なんですよね。
今一つ楽曲で表現したいもののゴールが捉えられないというか、曲中に組み込まれている音の意図が理解できなかったり、音のぶつかりをここに入れているのがなぜなのかが理解できなかったりといった状態で、聴き終わった後に少し釈然としない気持ちになるんです。
というとなんだか凄くマイナスなイメージに受け取られてしまいそうですが、この楽曲自体はカップリング曲の中でもベスト3には入るレベルで好きです。
それだけに深く理解したいと思うんですが、その理解が追いつかない部分が多いんですよね。

この曲も『I'm so happy』に引き続き作詞作曲ともにhydeが務めています。
その2曲を比べるとなかなかに落差が凄いですよねw
この『さようなら』には『I'm so happy』のようなレトロな雰囲気のロック感はなく、美しさを前面に出したようなアレンジに仕上がっています。
ただその美しさを崩すようにも感じられるような音がちょこちょこと登場してくるのが上で理解できないといった理由の大部分でして。
今回そこについて考えてみて思ったのは、綺麗な形での別れを描いているが、実はそこには裏がある(外面良く別れたが実は浮気していた、死別など)ということなのかもなぁなんて。
イントロに入っている迫ってくるような効果音なんかは後者のコンセプトに合うようにも感じられます。

演奏では全編に渡って鳴り続けている美しいアコギ(12弦?)の音色が印象的で、そこに効果音的なエレキギターの食い込んでくるのにも少し不穏さを感じるんですよね。
ベースは比較的シンプルなルート弾きが続くかと思いきや、途中で結構際どい音を使った高音のフレーズ(ここにも少し不穏さがある)が登場し、ラストは『虹』と同じような大団円的フレーズで曲を締めくくります。
ドラムも比較的シンプルなビートで進むものの、途中のところどころで入るフィルが妙に後ろにくっと引っ張られるようなフレーズ?タイム感?なのが印象的です。

この曲yukihiro加入以降が演奏されていないとばかり思い込んでいたのですが、実は2007年のツアーで演奏されていたんですよね。
これは知りませんでした‥
UNDERGROUNDツアーで披露されないかなぁと密かに期待している曲の一つなのですが、どうですかね、ラストのファンクラブ限定でなんて。
待ってます。

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