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『静かの海で』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

『heavenly』も残り2曲!
今回は『静かの海で』です。
この曲は珍しく、作曲の名義がL'Arc〜en〜Cielとバンド名義になっています。
これ以降、バンド名義は今の所使用されていないので、そういう意味でのレアな立ち位置の曲ですね。
どういった経緯で作成されたのかは情報がないのでわかりませんが、どうやら原曲はsakuraが作成したようです。
前作で『Inner Core』を作ったのと同じ人が作ったとは思えない、幻想的な雰囲気の曲ですよねこちらは。

タイトルにもなっている『静かの海』というのはいわゆる水のある海ではなく、月面にある場所のことを指しているようです。
確かに歌詞の世界観はまさにそんな感じですよね。
この宇宙的な(SUGIZOじゃないですよ)世界観がバンドの演奏でもしっかりと表現されています。
ギターのスライドバーを使った効果音や、フレットレスベースで弾いていると思わしきtetsuyaのベースのフレーズから、宇宙空間での無重力感のようなものが溢れ出ていないでしょうか。
まずは真っ暗な何もない空間から始まり、少しずつ音数が増えて周囲の景色が見えてくるような、劇的な演出に仕上がっていますよね。
このセクションは前作収録の『In the Air』と少し似た雰囲気が感じられます。
他では聴くことのできないような実験的な音が数多く入っていて、毎回聴くたびにこんな音入ってたんだと気付かされるような面白さがあるんですよねこのあたりは。

そこからまたガラリと雰囲気の変わるブレイクが入り、メンバー4人での合唱コーラスパートに突き進んでいきます。
ここではいきなり中国の銅鑼を思いっきり叩くような音が入ってきて「おおっ!」と驚かされます。
ここからラストに向けての雰囲気が、なぜかよくわからないんですがクリスマス感を感じるんですよね。
コーラスの雰囲気によるものなんでしょうか。
そんな印象を持っていたので、2018年のラルクリでこの曲が演奏された時には、メンバーもこの曲クリスマスっぽいって思っていたのかなぁと少し嬉しくなったことを覚えています。
絶対にそんな理由で選曲されたわけではないとは思いますがw

曲の最後には赤ちゃんの声が一瞬収録されています。
これはどんな意図なんでしょうかね。
静かの海→母なる海→赤ちゃんみたいな連想なんでしょうか。
理由を知っている方がいたら教えていただきたいです。

収録時間はかなり長い曲ですが、劇的な展開があるので最初から最後まで飽きずに聴くことのできる楽曲になっていると思います。
ラルクリで演奏されたので、今回のUNDERGROUNDでは演奏されることはないかな‥?

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