青について
好きな色は?と聞かれたら迷わず青色と答える。
青にも濃淡により、幅広いが紺色よりも水色がかった淡い色を好む。
理由は?と聞かれたら意味などないと答える。なんとなくいい感じだからというのは理由になってないだろうか。
無理矢理、意味を付け足そうとすることはいくらでもできる。
爽やかな色だから。清潔そうな色だから。清々しいから。
まぁどれも間違いじゃないが、直感で決めた答えに理由を求めるのは野暮ではないか。
答えが先にあって、理由を後から付け足しただけ。そういうことはよくある。
わたしのどこが好きー?
なんて質問に「全部!」と回答するのは正しくもあり、間違いでもある。
いや、内容的には間違いではないが回答者からしたら、面倒だから「全部」と答えたのである。
しかし、これを一つ一つ丁寧にどこどこが好きでー、こういうところが好きでーと言うのは結局回答しながら答えを探っているのであって、好きな理由を探しているにすぎない。時に言葉は口に出した途端、宙を舞う。
青について。
思えば、青という色は色そのものだけでなく言葉の上でもよく使われる。
これは僕が青が好きだから特別そのように感じるかもしれないが。
血色の悪い顔を青ざめたと言うし、実が熟してないことを青いと言う。それに転じて少年から大人までの期間を青年期と言ったり、青春時代と言ったりする。
「あの青をこえて」
これは19(ジューク)のデビューシングルだ。当時カセットテープで幾度となく聴いた名曲である。青年期の焦りや不安、なかなかうまくいかない現実を抱える少年少女にあなた”らしく”といったメッセージソングである。
ブルーマンデー
月曜日の憂鬱を指す。青ざめた月曜日。会社や学校の憂鬱。週のはじめ、心は足りなくなる。
「こういうことを言っている。得意面した小学生。青信号。青じゃなくて緑じゃん。」
これはラーメンズ、いろいろマンのネタ冒頭である。片桐仁扮するいろいろマンが色のいろいろについて語るコント。
ラーメンズのコントは創作する上で刺激になる。舞台の構成という点においても、コントの設定、言葉の選び方は曲を作る上でも大いに勉強になる。
少し、話はそれたが青についてである。
色彩心理学において青が持つイメージは芸術家肌や感性豊かということである。
感性豊かな生活を送る上で青は好きであり続けたい。
また青が嫌いな人は少ないが、青を拒絶する人は人生に追い込まれ疲れた人であるらしい。
もし、この好きな青が嫌いになったとき。
今、自分は人生に追い込まれているんだなぁと一つの指標にしたいと思う。
そういや青色は食欲を抑える効果があるらしく、ダイエットの一つにご飯に青い液体(なんだったか忘れた)をかける方法があるらしい。
高校生の頃、知人がやっているのを見たことがあるが、とても見れたものじゃない。
食欲を抑えるどころか無くなるほどだ。
青くなったのはご飯以上に隣でその光景を見ていた僕だ。
当時のことを思い出す。しかし、あの頃は青かったなんて言葉は僕の中でNGワードだ。
懐かしむ上に、今を否定している気しかしないからだ。しかしながら、周りからすればそんなことにこだわる僕こそが、まだまだ青いのかもしれない。
(参考:「マンガでわかる色のおもしろ心理学」ポーポー・ポロダクション)
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