ほっそりさんとぽっちゃりさん

服ほしくてなんとなくWEAR眺めて「ぽっちゃり」と検索かけたらみんな全然ぽっちゃりしてなかったんやけどみんなぽっちゃりを舐めてないか？

体重が100kgを越えようが「ぽっちゃり」だ！！！
ちなみに私は今103kgだ。
そんな乙女にデブなどと罵詈雑言を浴びせるとは何事ぞ？
ブスも同様。個性的な顔立ちとでも言え。
棘のある言葉、悪意のある言葉は誰も幸せにはしません。

十分痩せているにも関わらず
美容体重やらモデル体型やらに現を抜かし
「ぽっちゃり」と名乗ることで「細いじゃ〜ん」という言葉を誘導し
自分を安心させるような姑息な真似はやめなさい。今すぐにだ。
なぜって？
自分を下に見せておいてそのちょっと上だと思ったところで
その虚しさは永遠に取れやしないでしょ？
堂々と生きるべし。そなたは美しい。乙女はみんな美しい。
あと謙虚に見せかけての「ぽっちゃり」発言は
実際にぽっちゃりしている方への見下しでもある。やめなさい。
何よりも自分のために。


私は確かに太っている。BMIは40前後。結構ヤバイ。
だがそのヤバイというのは健康的にという意味であり、
決して容姿が優れていなくてヤバイという意味ではない。


人それぞれ太る理由はあろう。
体質、食べるのが楽しくて仕方ない、お菓子が好き、
運動が苦手、薬の副作用、病的な過食、年齢や出産などの転機、
とにかくおうちでのんびりするのが大好きなど！

太れば病気のリスクが高まったり、体が重くて動きづらくなったり
他人に見下されることで自己肯定感が下がったり
着られる服が限られてきてしまったりと、
よくない部分もいろいろあろう。

しかし容姿はその人の一面に過ぎず、
その一面だけを見て勝手に見下したりバカにしたり
ましてや「痩せていることこそが正義」などと
その一面だけを重視している愚か者のなんと多いことか！

先も言ったが、太るには人それぞれの様々な理由があり、
その理由の裏にはもっと複雑な事情が隠れているだろう。

そんなことも想像できない、
ただただ体型や顔の造形を重視し続ける人間は
果たして本当に幸せなのだろうか。
交尾するにあたっての条件だけを大事にしている人間が、
誰かから心から大事にされることはあるのだろうか。
私は甚だ疑問だ！

とにかく体型や顔面の造形で人様をとやかく言ったり
バカにする、見下す、暴言を吐く、
こういったことは本当に誰も幸せになれないので
「ええやん、100人の人間がいたら100通りの容姿があるわ」
ぐらいでのんびーりラク〜に構えときゃええがな！

そして、拒食症になってしまう人がぐっと減ればいい。
「私はモデルのような美人じゃない」と自分自身を痛めつける乙女が
この世から全滅してくれればいい。


私も思春期のとき、嘆いたものだ。
「私はブスだ、太っているし、全然魅力的じゃない」と。
そのとき母が言ってくれた言葉がある。

「そうやってブスっとしてるとブスなのよ！」
「私の娘なんだから可愛くないわけがなかろう！」

そう言って笑わせてくれた母。
あれから15年以上が経った今、私は母に
「痩せてくれ、私の着物を着せたいんだ」と泣かれてます。
まあ、103kgともなるとそういうこともある。
さすがの私も120kgとかにはなりたくないなあと思う。
なぜなら今の時点でも体が重くてなかなかに動きにくいからだ。
無限に歩けるようになりたい。

というわけで今は大好きなポケモンGOをしながら
毎週25km以上歩くことを目標にして、
糖尿内科にも通い始めた。なんと初期の糖尿病でした。
（糖尿は生活習慣も当然あるが、遺伝の要素もあるので
親族、祖先の方に糖尿病の人がいないかみんなチェックしましょう。
痩せていようが太っていようが絶対にだ。）
大好きなジュースは涙をこらえて控えるようにし、
先生や2種類の薬の力も借りながら血糖コントロールに勤しむ日々。

私は少しずつではあるが、おそらく痩せていくのだろう。
しかし、痩せても忘れたくないことがある。

「太っている人が痩せている人よりも
人間として劣っているなんてことは絶対にない」

人間のすばらしさというのは
人様を癒したり安心させられるような笑顔や振る舞い、
または優しさ、視野の広さ、想像力、豊かな感性や軽やかな知性
そういうものに詰まっていると私は思っています。


私が痩せても、太っていても、変わらない価値がここにある。
それは誰だってそうだよ。

パートナーの彼はほっそりした子が性的に好みらしく
それに合わせるのも私にメリットがあるし
母の着物も着ないとだし動きにくいのもストレスだから
って感じで私はちまちまとダイエットみたいなことしてみてるけども
（健康が二の次なのは我ながらどうかしてるので誰か調教して）

もし私が痩せても、
素敵な笑顔をくれるぽっちゃりさんがいるならば
私はその方を心から尊敬する。
お洒落さんだと尚さら尊敬する。

ほっそりさんにも、ぽっちゃりさんにも、みんなに幸あれ。
どんな自分でも自分のことを好きでい続けることが、いちばんだ。