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野菜まとめ

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ゴボウ

特徴世界各地に自生しているが日本では根を食用にするため、品種改良を行って様々な品種を栽培している。ただし、これは日本独特の習慣で他の国々では食用にしておらず外国産植物の中で、日本で作物化された唯一の例とされている。ゴボウには長根種と短根種がある 歴史日本へは平安時代に中国から薬草として伝わったと言われる。日本人が食すようになったのは平安時代から明治にかけてであり、根や葉を食用とする。日本では根を食用にし、ゴボウが持つ独特の香りや歯触りが好まれて、伝統野菜として親しまれている

キュウリ

特徴熟した実も食用とされたが、甘みが薄いためにあまり好まれず、現在では未熟な実を食用とするようになった。ウリ科キュウリ属のつる性一年草、およびその果実のことである。野菜の一種として食用にされる。歯応えのある食感とすっきりとした味わいがある。水分を多く含むことから暑い季節・地域では水分補給用として食べらる。世界中で500もの品種が栽培されている 歴史日本には6世紀に華南系キュウリが中国から伝わったとされるが、明治期に華北系キュウリが入ってきたといわれ本格的に栽培が盛んになった

カリフラワー

特徴カリフラワーはブロッコリー、キャベツ、白菜、チンゲンサイ、菜の花などの仲間でアブラナの一種で淡色野菜として栽培されるほか、観賞用途でも利用される。白くこんもりとした花蕾と太い茎が特徴 歴史日本には明治初期に渡来した。花梛菜(はなはぼたん)英名カウリフラワーと紹介され試作されたものの食用としても観賞用としても普及しなかった。昭和30年頃から改良種の輸入、栽培技術の進歩により広く普及した 生産地徳島県、茨城県、愛知県、長野県、熊本県、埼玉県、福岡県 中国、インド、イタリア

コマツナ

特徴コマツナは耐寒性が強く冬に霜が降りたり非常に強い冷え込みで葉が凍っても枯れることは少ない。このようなこともありコマツナの旬は冬であり冬菜の1つとして親しまれてきた 歴史江戸時代初期に現在の東京都江戸川区小松川付近でククタチナ(茎立ち)を品種改良して栽培され始めたと言われている。江戸で栽培が始まった経緯もあり、コマツナは関東地方で古くから親しまれてきた。発祥は日本だが、南ヨーロッパの地中海沿岸原産で中国経由で日本に入ってきたクキタチナが品種改良され江戸時代中期に誕生 生

エダマメ

特徴成熟する前の大豆を収穫した豆を枝豆と呼んでいる。枝豆の品種は、3種類に大別できるが粒の大きさやサヤのうぶ毛の色、収穫時期、味の違いなどで、400種類以上の品種がある。「畑の肉」と呼ばれている大豆の未成熟豆であるので、たんぱく質や糖質などの栄養素が大豆同様に豊富 歴史奈良・平安時代には既に現在の形で食されていた。江戸時代には夏になると路上に枝豆売りの姿があったという。現在のように枝からサヤを外した状態ではなく、枝についたままの状態で茹でたものが売られており、当時はその状態

ピーマン

特徴ナス科トウガラシ属の果菜でスーパーなどでも見かけるパプリカや、獅子唐辛子などと同じ唐辛子の仲間。ピーマンという名称はフランス語の「piment(ピマン)」またはスペイン語の「pimiento(ピメント)」という唐辛子を指す言葉が由来 歴史日本の店頭で食用として販売されるものは、明治初頭にアメリカから伝わったイスパニア種を品種改良した中形で緑色のものが多い 生産地茨城県、宮崎県、高知県、鹿児島県、岩手県、福島県 韓国、オランダ、ニュージーランド 旬は6月~9月頃 栄

ハクサイ

特徴冬の野菜として好まれ多く栽培・利用されている。結球する印象が強いが、結球しない品種も多い。水分が多くて歯ざわりも良く、クセがなくてヘルシー、煮込むと甘味が出てとろけるようなやわらかさになり、漬け物にするとほどよい食感を残したまま味がよくしみこむ 歴史江戸時代以前から、日本には度々ツケ菜として非結球種が渡来したが、いずれも交雑により品種を保持できなかった。明治初期には政府によって本格導入されたが、ほとんど失敗した。明治末期から大正にかけて、宮城県の沼倉吉兵衛が宮城農学校と

セロリ

特徴独特の香りと食感のある野菜で、生食や肉や魚の臭み消しに料理に使われる。葉は鮮やかな緑色で張りがあり、茎は太く厚みがあって長く、下部の根元が太く丸みがあり白いものが良品 歴史加藤清正が文禄・慶長の役の際に日本に持ち帰りされたという説がある。江戸時代には西洋種が入ってきたが独特の強い香りのために普及しなかった。普及したのは昭和30年代、食生活が洋風化してから香りが比較的弱い系統が広まった 生産地長野県、静岡県、愛知県、福岡県、茨城県、北海道 アメリカ、中国 夏〜秋は長野

ダイコン

特徴ダイコンには沢山の種類があり大きさや形も様々。あまりこれと言った栄養成分は含まれておらず、水分が多く栄養価は低いので、とてもヘルシーで低カロリーながら満腹感を得られるダイエット食に向いている 歴史日本には弥生時代には伝わり、奈良時代の歴史書の日本書紀にも記され、仁徳天皇の歌に「於朋泥」(おほね)として登場するのが最も古い記録。一般に食べられるようになったのは江戸時代から 生産地北海道、千葉県、青森県、鹿児島県、神奈川県 (海外生産しているのを知っている方はぜひコメント

アスパラガス

特徴アスパラガスは地中海東部が原産とされるユリ科の植物で、地上に伸びてくる新芽の茎を食用とされている 歴史江戸時代にオランダ人によって観賞用として伝えられた。食用として栽培されたのは、明治時代の北海道開拓使がアメリカから種子を導入したのが始まり。冷涼な気候を好むアスパラガスは寒冷地において有利な野菜として北海道では、缶詰のホワイトアスパラガスの輸出が好調となり急速に栽培が発展 生産地北海道、長野県、佐賀県、長崎県、熊本県、福岡県、山形県 中国、ペルー、メキシコ、ドイツ、ス

ニンニク

特徴ニンニクは、ネギの仲間の香味野菜。生で食べると刺激が強く、火を通すと特有の香ばしさが生まれ、肉などの臭みを消し料理に食欲をそそる香味をつける。香味野菜の代名詞的存在であり、中国料理、韓国料理、イタリア料理、フランス料理など様々な料理に用いられる 歴史日本には中国を経由して奈良時代頃にはもう伝わっていたとされ、古くは紀元前3000年以上も前に古代エジプトからギリシャなどではすでに薬用として栽培されていた 生産地青森県、北海道、香川県、岩手県、宮崎県 中国、インド、バング

アボカド

特徴低温に弱く主に熱帯、亜熱帯で生育する。栽培では10メートルほどの高さになる。5月頃に花が咲き、果実の収穫は翌11月から12月頃以降。良質な不飽和脂肪酸に富み森のバターと称されている 歴史紀元前500年にメキシコで最初に栽培された。また西暦900年頃のものと見られるアボカドの実をかたどった土器がペルーのチャン・チャン遺跡から出土している。日本に初めて導入されたのは明治初期に台湾領へメキシコ産のアボカドの苗木が寄与された。その後、明治35年に新渡戸稲造博士によりオーストラリ

ブロッコリー

特徴花(蕾)を食用とするキャベツの一種がイタリアで品種改良され現在の姿になった。和名はメハナヤサイ(芽花野菜、芽花椰菜)、ミドリハナヤサイ(緑花野菜、緑花椰菜)花の部分を食べる野菜としては、カリフラワー、キク、ふきのとうなどがある 歴史明治初期に伝わったとされているが、傷みやすいブロッコリーは日本でなかなか受け入れられなかった。第二次世界大戦後に日本国内で栽培がはじめられ徐々に広まっていき、現在では日本人にも身近の代表とも言われるほどの野菜として知られた 生産地北海道、埼

ショウガ

特徴多年生の草本で暖地や温室で栽培される。地下に横たわる根茎は多肉で淡黄色をしており辛味と独特な香りがある。産地により香りの傾向が異なり、アフリカ産は樟脳のような匂い、インド産はシトラールの匂いに特色がある 歴史日本では2、3世紀ごろに中国より伝来したと言われ、奈良時代には栽培が始まっていた。古事記に関する記述が残されている。インドでは紀元前300 - 500年前にはすでに保存食や医薬品として使われ、中国でも論語の郷党編の中で孔子の食生活にはじかみの記述があり、紀元前650