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果物まとめ

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オリーブ

特徴モクセイ科の常緑高木。実がオリーブ・オイルの原料や食用になるため、広く栽培されている。葉が小さくて硬く、比較的乾燥に強いことからスペインやイタリアなどの地中海地域で広く栽培されている 歴史日本では江戸時代に平賀源内がホルトノキをオリーブと誤認して栽培に取り組んだ。本格化したのは明治41年当時の農商務省がアメリカ産オリーブの試験栽培を開始。栽培地として指定したのは香川・三重・鹿児島の3県です。その中で、香川県の小豆島のみが栽培に成功し、現在は香川県を含む四国全域、で栽培さ

ライチ

特徴ムクロジ科の常緑小高木になる果実で「レイシ」ともいう。果実は夏に熟し、表面は赤くうろこ状(新鮮な物ほどトゲが鋭い)、果皮をむくと食用になる白色半透明で多汁の果肉(正確には仮種皮)があり、その中に大きい種子が1個ある 歴史日本には1720年頃に伊豆大島へ、そして江戸時代の終わりに鹿児島県に伝わった。上品な甘さと香りから中国では古代より珍重され、楊貴妃が華南から都長安まで早馬で運ばせていた 生産地沖縄県、鹿児島県、宮崎県 中国、台湾、インド、東南アジア諸国、アメリカ、メキ

キュウリ

特徴熟した実も食用とされたが、甘みが薄いためにあまり好まれず、現在では未熟な実を食用とするようになった。ウリ科キュウリ属のつる性一年草、およびその果実のことである。野菜の一種として食用にされる。歯応えのある食感とすっきりとした味わいがある。水分を多く含むことから暑い季節・地域では水分補給用として食べらる。世界中で500もの品種が栽培されている 歴史日本には6世紀に華南系キュウリが中国から伝わったとされるが、明治期に華北系キュウリが入ってきたといわれ本格的に栽培が盛んになった

ミカン

特徴現代においてミカンは通常ウンシュウミカンを指す。中国の温州から入った種子を日本で蒔いてできた品種であるといわれることに由来。常緑小高木で、高さは3 - 4メートルほど、花期は5月頃で、花径3センチメートルほどの白い5花弁の花を咲かせ、秋になると果実ができる 歴史最初に日本に広まったのはキシュウミカン。中国浙江省から小ミカンが伝り、高田みかんとして栽培された。15〜16世紀ごろ紀州有田(現和歌山県有田郡)に移植され一大産業に発展したことから「紀州」の名が付けられた。明治時

ココナッツ

特徴東南アジアをはじめ世界中の熱帯地方で広く食されている果実。椰子の実と呼ぶことも多い。繊維状の硬い殻の中には大きな種子があり、種子の中は胚乳で満たされている。食器、民芸品、衣類の装飾品などに使われる事がある 生産地インドネシアインドネシア、フィリピン、インド、ブラジル 栄養素カリウム、鉄、マグネシウム、ミネラル、カルシウム、ナトリウム 効果ココナッツオイルに豊富に含まれる中鎖脂肪酸(MCT)は、キャノーラ油やオリーブオイルなどに含まれる脂肪酸より吸収・代謝が早いため、

イチゴ

特徴バラ科オランダイチゴ属の多年草で直径3cmほどの5枚の花びらを咲かせる。食用としてされている部分は花托(かたく)であり果実ではなく、果実は種子に見える粒の部分。甘みがあるため果物として位置づけられることが多いが、草本性の植物であるので野菜として扱われることもある 歴史日本には江戸時代末期1830~1840年頃にオランダから長崎に伝えられ、あまり人々に認識されていなかった。明治時代になりフランスから導入され、昭和50年代にはイチゴ全体の6割の生産量を占めた 生産地栃木県

メロン

特徴植物学的な種類としては、スイカやキュウリと同じウリ科の仲間。香り高くて、ジューシーで品のある甘さの果肉が特徴。果肉色は、青肉、赤肉、白肉の3種類の色がある 歴史日本では、弥生時代の遺跡から炭化した種子が多く発掘された。高級メロンの元になった品種、ヨーロッパ系メロンは明治時代の中後期に日本に伝わった。現在のような温室メロンが栽培され始めたのは、大正14年にイギリスから種子が運ばれてきた 生産地茨城県、北海道、熊本県、山形県、静岡県、青森県 メキシコ、アメリカ、中国、トル

イチジク

特徴イラクサ目クワ科イチジク属の落葉樹木。無花果とも呼ばれ花を咲かせずに実を付ける果物として有名だが、食用にしている部分が実ではなく小さな粒々の部分が花になっている 歴史原産地に近いメソポタミアでは6千年以上前から栽培されていた日本へは江戸時代に、ペルシャから中国を経て、長崎に伝わった。当初は薬樹としてもたらされたというが、やがて果実を生食して甘味を楽しむようになった 生産地愛知県、和歌山県、兵庫県、大阪府、福岡県、広島県 アメリカ、エジプト、トルコ、イラン、アルジェリア

ブルーベリー

特徴ツツジ科スノキ属の小果樹で、栄養価が高いことから欧米では古くから野生のブルーベリーを食用にしていた。場所もとらず育てやすく手軽に楽しめる。生食のほか、ジャムやホームメイドのスイーツなどにも使われる 歴史日本にブルーベリーが導入されたのは1951年で、米国からハイブッシュ・ブルーベリーを導入したのが始まり。1962年、暖地に対応するラビットアイブルーベリーはジョージア州から導入された 生産地長野県、茨城県、群馬県、東京都、岩手県、青森県、千葉県、熊本県 アメリカ、オース

ブドウ

特徴ブドウは品種が多く世界に10000種以上のブドウが存在するといわれている。日本では50~60種類ほどが商業栽培されている。果皮の色によって主に赤、黒、緑の3つある 歴史ブドウの栽培化の歴史は古く、紀元前3000年頃には原産地であるコーカサス地方やカスピ海沿岸ですでにヨーロッパブドウの栽培が開始されていた。日本には奈良時代に中国から伝わったといわれている。本格的に栽培が行われるようになったのは明治時代に入ってからですが、山梨県原産の「甲州ぶどう」は鎌倉時代初期にはすでに栽

オレンジ

特徴果皮、果肉共にオレンジ色で適度な甘味・酸味をもち香り高い。生食用のほかジュースの原料として利用され、カモなどの肉の料理にソースとして用いられる。なお果皮はオレンジピール(オレンジの皮の砂糖漬け)としても使われる 歴史インドのアッサム地方で誕生したオレンジは、15~16世紀初めに中国からポルトガルに渡り、地中海沿岸諸国に広まったといわれている。日本へは明治時代に導入された。アメリカの有名ブランド「サンキスト」は1893年からオレンジの栽培を開始された 生産地広島県、和歌

ビワ

特徴亜熱帯や温帯地域です。年平均気温15度以上、最低気温は-5度以下にならない場所が栽培に適している。種を蒔くと簡単に発芽するので観葉植物として楽しむことが出来る。ほんのりとしたオレンジ色で、みずみずしく食べるとさわやかな甘みがある 歴史江戸時代末期に日本に導入され、明治時代から、茂木(もぎ)などの果樹としての品種がいくつかある。代官屋敷で働いていた三浦シオという女性が、唐(現在の中国)から持ち込まれたビワの種をもらい。彼女は茂木の自宅の庭にそっと種を蒔き、大切に育て今では

クリ

特徴栗を大きく分けると西洋、中国、日本栗に分類される。 日本栗は、他の栗に比べると大きく、西洋栗や中国栗は、焼き栗に適している。日本栗は甘露煮や茹で栗が合う。また、おせち料理の栗きんとんは、栗の甘みを活かした料理になっている 歴史縄文時代初期から食用に利用されていた。戦国時代にも、兵士たちに栗を持たせた。この栗は「かち栗」であったとされ、勝ちを連想させるために縁起を担いだとされた。また食べるだけに留まらず、栗の木も神聖な道具や建物の建築のために利用されていた 生産地茨城県

レモン

特徴レモンは寒さに弱いため栽培適地は冬暖かく夏に乾燥する地域が適しており、日本での栽培地はウンシュウミカンなどの柑橘類の栽培地と同じく西日本の暖地であるが特に瀬戸内海地方で栽培されることが多い 歴史レモンの原産地はインドのヒマラヤ山麓(山のふもと)、15世紀にはイタリアやスペインで盛んに生産されるようになった。1873年、日本で1番初めにレモンが伝わったのは静岡県。食文化の洋化に伴いレモンの消費は増え続け、現在も瀬戸内海を中心に、広島、愛媛、熊本で栽培された 生産地広島県