高生まれ

なんでこの世界に入ってしまったんだろうな。全てがもし運命で決まっていて逃れようのない苦しみ等は必須科目で、こういう道に導かれるのも必然のことだったのだろう。自分のことが分からないと数百名のその道の達人に会ってきた。いつからか自分の特性とはもはや占いの域を超えたところにあると気付いたのは二十代の半ばくらいだったか。不思議な整体師に、自分のことが分からないと言いながらいろんな人を訪ねたところであなたの事は誰も分からないでしょうと言われたのは腑に落ちてる。その全てが的確な単語を教えてくれず抽象的な事ばかりなのであった。魂が綺麗。あなたは神様に愛されている、そんなことを言われても現実に起きてる事はまさに地獄絵図。

いわゆる普通と言われる愛された幼少期、まともな親、虐待など受けず自分を信じる器量や優しさを身に着けながら育ってきた人。孤独をあまり感じなかった人、虐め等とは程遠く伸び伸びと育ってきた人はそれだけでどれ程の幸福か。そんな事を知らぬまま大人になった人間からすると、急にそういうBIGマウス的なぶっ飛び発言を言われたところで何も理解できないのである。身に起きることは非現実的な苦しみだけ。

想えば数百名の鑑定士を訪ねる入り口付近の時、無料鑑定を行ってるという今となればどこの誰かもわからない霊能者かとメールのやり取りをした。その人からもまた「精神年齢が高い」と。当時心が空っぽだった自身からするとまたもや言われている意味が分からずこれまでの実家でのことや親から愛されなかったこと親の性格がおかしかった事を話したときに「そういう人はそういう家庭に生まれ落ちたりするものなんです」そのワードしか覚えていない。その後数百名の霊能者のような人を訪ねるが「自分の好きなことをしていきなさい」「ブレるな」「自分を愛せ」さんざん言われた。一周まわってそういう事かと思うこともあるが、正直、そういう事じゃねぇ。全てが疲れ切っていた。

ふと、あの時の恐怖体験や摩訶不思議な症状を当てはまるだけ調べてみた。そこで出てきたワードは"カミダーリー"

これはと思い唖然とした。

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