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NHK97年朝ドラあぐりを令和に見てみた

確実に殆どの日本人が知らない朝ドラ
あぐり。

97年の上半期に放送されていたNHK 連続小説
あぐり。

概要はこれ
あぐり 〈第56作〉 

放送年度:1997 年度
明治40年に岡山で生まれた川村あぐりは、15歳で資産家の息子で自由奔放な望月エイスケと結婚。エイスケはあぐりの美容師になる夢を応援するが急死。しかしあぐりは困難を乗り越え、美容師となってたくましく生きていく。90歳をすぎても現役の美容師だった作家・吉行淳之介の母がモデル。原作:吉行あぐり。出演:田中美里、野村萬斎、里見浩太朗、草笛光子、星由里子ほか。

作り話かと思ったが、殆どが実話で驚いた。

実際この作品を見た理由はただ一つ。

主演の田中美里さんが石川県出身で
20年以上北國新聞のCMに出ているから。

長らく石川県には女優や女性有名人が出てこなくて
変わる人も居なかった。田中さんは2000年から現在まで地元ローカル北國新聞のCMに出ている。
最近ようやく石川県出身の浜辺美波さんが出てきて田中さんがお母さん、浜辺さんが娘役で出ている。
地元ローカルCMに女優2人登場など、もういい加減変われば良いのではと思っているが、色々何かあるのだろう。

あぐりは田中さんのブレイクした作品だけど実際見た事無く朝ドラ好きの石川県民なら
流石に一度どんな物か確認したかった。
正直田中さんが出ている作品を見た事が無い。
なので代表作のこれがNHKオンデマンドで運良く配信されていたので2日かけて見てみた。

調べたが97年の古い作品でネットレンタルではギリギリあるがTSUTAYA、ゲオの路面店には置いていない。

実際見てみた所、主演の夫役野村萬斎さんのキャラクターが強烈で、最初ら辺はまぁまぁ面白かった。
ただ朝ドラあるあるの旦那が中盤に突如亡くなり、
家の金の持ち逃げ、散財、不倫相手やら、あぐりを殆どほったらかしで家を出ていって、倫理的に今のNHKで放送出来るのかこれってレベル。

姑が東京であぐりと同居する事になり、主人と熟年離婚みたいな形で他の男に惚れて別居。
普通の朝ドラだったらすぐによりを戻す展開だが、ずっとあぐりと同居して最後まで男に惚れている。
実話でホントなのだろうが、
現代の朝ドラと明らか違って異質。

長男の淳之介は恋人が居ながら戦争末期に未亡人アパート管理人女性の色仕掛けに落ちてしまう。
今の朝ドラでもまぁある流れだけど、結構生々しい。

後は意識したのかなんとなくおしんと似てる。
明治から昭和初めまでで、自由奔放なダメ夫、そして急死、美容師になる、女性が経営者。

良かったのは
幼少期長男淳之介役に生田斗真の幼い頃が出ていて懐かしかった。同級生4人はさながらグーニーズだった。後は子役吉野沙耶香さんが90年代後半の雰囲気だった。こんな子いたなと懐かしい。
草笛光子さんとか高齢者向けのCMなどで良く見るがドラマに出てたのは初めて見た。磯野貴理子、山田邦子しかり。
NHKはその当時の流行りの人を結構出している。
野村宏伸さんの全盛期も初めて見た。

最終回は本人が存命だったからか、
ふわふわな中途半端な形でいきなり終わる。話の展開が早く最終回を見ないとどうなったか分からない。
もう少し丁寧に最後は描いて欲しかった。

この作品はリアルタイムで見ていた人には思い入れがあるぽいが、今見ると、話の面白さの波が凄く、
40-50話がかなり詰まらなくなり、50-80は盛り返し、80話から毎度の朝ドラの流れで辛い、
100話以降は詰まらなくも無く、めちゃくちゃ面白い訳でも無い。流し見くらいが丁度良いレベルだった。なんとか最後まで完走出来た。
2000年代の朝ドラ迷走期に比べるとあぐりは黄金パターンの明治-昭和の流れでまだマシだけど、
そこまで特筆すべき所が無い。

他の朝ドラ作品に比べて普通。
ただめちゃくちゃ詰まらなくも無く、野村萬斎さんが強烈という話だった。

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