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買い物のルールから外れている物、それは「家」

皆さんは常日頃どのような物を買っているだろうか?

それは消費だろうか、浪費だろうか、投資だろうか。
なんにせよ私が買い物とういう行動をとる際に決めているルールが4つある。

ルール①
欲しいものではなく必要な物であること
ルール②
時間もしくはお金を産む物であること
ルール③
モチベーションが上がる物であること
ルール④
自分で処分できる物であること

これより解説を行なう。

ルール①
「欲しいものではなく必要な物であること」

私には欲しい物がたくさんある。しかし買い物をする前に1度熟考する。
「本当に使うのか」「本当に必要か」
ここで考えるのはこの欲しいと言う感情は一過性のものではないかと言うことだ。
・目の前にある欲しい物がなくても今あるもので事足りるのでは?
・1回使ってそれっきりになるのでは?
・汎用性はあるのか?
・使用頻度は?毎日使うのか?
と、1度考えてもらいたい。
百均の便利グッツ、一通りの機能しかないキッチン家電、新作の化粧品や美容グッズ、服や靴。食器などなど。
近い将来ゴミになることが予想できることも1つの能力と言える。なぜなら予想できない人が多いからである。

家はどうだろうか?
確かに毎日は使うが数千万円かけて手に入れるべき物だろうか。
生きるためには必要はないだろう。
賃貸で充分すぎる。

【一過性の感情に流されず必要な物を買おう】

ルール②
時間もしくはお金を産む物であること

それは自分自身に利益をもたらすだろうか。
最大の利益は時間。次にお金であろう。
なぜなら時間は寿命であるからだ。
現代において家事はもはや主婦の仕事ではない。
ロボットの仕事だ。
仕事しながら、さらに育児もしながら家事をこなす女性は素晴らしい。もちろんそれらをこなす男性も。

しかし世の中には無職でありさらに子がいないもしくは子供が独り立ちし、自宅では育児の必要のない主婦が存在しているがその人たちが「家事が大変だ」と言うのは自分は「無能だ」と言っているのと同義だと思う。

洗濯板で衣類を洗い、修行僧みたいに雑巾掛けをし、釜戸でご飯を炊き、薪でお風呂を沸かして、食材をとりに森へ入る。と言うのならばそれはすごいことだ。
しかし時代は令和だ。

乾燥機付き洗濯機が衣類を綺麗にし、ルンバが掃除をし、炊飯器や電気圧力鍋が料理をし、食洗機が皿を洗い、ボタン1つでお風呂が沸き、必要な物はAmazonが届けてくれる。
有能な人材が作った時間を産む物に溢れているのだから上手く活用してほしい。

お金を産むものは正直たくさんは思い浮かばなかったが、まずはスマホであろう。

ブログが書けて、YouTubeをアップでき、メルカリで物が売れて、ニーサや株で資金運用ができて、動画編集やアフィリエイトなどの副業もできてしまうこの上ない便利グッズだ。
上手く使いこなせばお金を産むことができる。

家はどうだろうか?
まず購入に数千万円の費用がかかる。
土地選びに時間がかかる。
デザインを決めるのに時間がかかる。
着工から完成までに時間がかかる。
引越しに時間、お金がかかる。
家は資産だと言うバカがいるが、資産の定義が間違っている。
資産とは所有することによって利益を産むもののことを指す。
家は完成した翌日から価値が下がっていくため購入時の価格以上で売れることはない。
さらに会社から貰えていた家賃手当が無くなるうえに、固定資産税が加わり、火災や地震、水害に対応した保への加入は必須だ。
家主が死んだ場合、遺された子供へ受け渡すための相続税がかかり、子供がいらないと言った場合は解体費がかかる。
死んだ後は誰かに貸出、所有権を得た子供が家賃収入を得ることも出来るが貸出には修繕費がかかることをお忘れなく。それは死んだあなたが支払うのではない。遺された子供だ。死亡保険には入っていますか?

【時間、お金を産むのものは投資しよう】

ルール③
モチベーションが上がる物であること

皆さんが所有している物はそれ自体を使うことでモチベーションが上がっている物だろうか。
「買い物をした。」という一過性の行動でドーパミンで幸福感を味わってはいないだろうか。

幸福ホルモンと呼ばれる物には

・今日もがんばろうというポジティブで前向きな気分
⇒セロトニン的幸福:心と体の健康を支える。


・家族や友人、恋人などといて楽しいなと感じる
⇒オキシトシン的幸福:つながりや愛情などをもたらす。


・目標達成した快感
⇒ドーパミン的幸福:成功や報酬といった快楽。
これらあがある。
ドーパミンも大事だが買い物という行動をした時だけでは幸福ホルモンの意味がない。
買った物を使うたびに幸福感を感じてほしい。
「家」はどうだろうか。
完成し入居した時は確かに幸福を感じるであろう。
しかし家に住んで、家の空間に癒され、家を見て『オシャレだなー』と感じ、いい買い物であったと実感してモチベーショが上がるのは生勢購入後5年くらいであろう。
6年目くらいから残るローンのこと、修理が必要になった外壁、屋根、ボイラー、子供が壊し、汚した壁紙に気を取られる。
家があるから仕事を頑張れるのではない。
ローンや修理費を稼ぐために仕事をしなければならないことを自覚する。
これはモチベーションが上がるとは言えない。

【幸福感を得られる物だけを所有し続けよう】

ルール④
自分で処分できる物であること

欲しい物にせよ、必要な物にせよ、購入してしまったのならもう仕方ない。
使わなくなった、飽きた、壊れて直せない、場所をとる、管理に手間とお金がかかるなどの理由で手放したくなる時があると思う。
しかし大抵の人は手放すのを後回しにしがちだ。
「せっかく買ったしもったいない」
「買った時は高かったから」
「いつか使う時が来るかもしれない」

残念ながら世の中にもったいない物や、定価で買った時より価値が上がる物は少ないし、いつか使う時などほとんどやって来ない。

諦めてさっさと処分したほうが所有コスト(時間、場所、お金、手間)を省くことができる。

所有コスト①『時間』
所有している物を手入れする時間や、大量にある物を片付ける時間は無駄である。

所有コスト②『場所』
所有している物を保管するのに場所が必要になる。生活スペースが取られたり、広い空間が追加で必要になる。

所有コスト③『お金』
所有するものを手入れする物を買う金、
片付けるために使う収納グッズを買う金、
収納に必要な場所を確保するためにかさむ家賃
家電を処分してもらうためにかかる手数料
家を解体するための資金、
家を遺された家族へ受け継ぐための相続税、
などなど所有には金がかかる。

【それ君が処分するの?】

所有コスト④『手間』
所有している物の手入れやお直しは実にめんどくさい。
片付けをするのは実に面倒臭い。
保管する場所や配置を考えるのは実にメンドクサイ。
業者に処分を依頼する、相続のための手続きは実にmendokusai。

以上4つのルールから「家」は外れているため優先順位はかなり低いはずなのに買う人が多い。
家を売る人が優秀なセールスマンなのではない。
購入者が思考停止している場合が多い。

当の私には実家がある。さらには両親の実家も。

両親には兄弟がいるため、両親の実家は各々でなんとかするだろうが私の実家はどうすべきか。
両親が逝く前に両親自身で処分できればいいのだが彼らの性格からしてまず無理だろう。
おそらく私がなんとかすることになる。
しかしそれは仕方ないと受け入れている。
20数年両親には世話になり感謝している。
かなり脛を齧ってきた。
餌をあげなければ死んでしまう、言葉の通じない小動物をここまで育ててくれた。
最後の親の尻拭いくらい私がやろう。安いものだ。

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