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人混みのマイウェイ論

人混みを歩くときの話です。これがね、自分が先頭に立ったときは、結構大変なんですよ。流れが確立されてなかったり、正面から対向してくる人の流れもある。向かってくる人がどっちに舵を切るか、予測できないし、ぶつかりそうになったり、なんならときにはぶつかって「なんだよあいつ、ちぇっ」って思いながら、それでも約束があったり気分だったりで、生き急がなければならないので、自分が先駆ける。なんなら、見ず知らずのだれかが、頼んでもないのに勝手に後からついてきて、「流れつくってね。ついてくから」と、信じてフォロワーになってくれていたりする。

ところが、見ず知らずの急ぐだれかが、そうやって先陣を切ってくれて、自分がフォロワーになってついてゆくのは、驚くほど楽なんです。矢面に立たなくていいので、何も考えなくていいし、ただついてゆけば、目的地にたどり着くことができる。前をゆくリーダーが、対抗する人にぶつかってでも流れをつくってくれるので、怪我することはありません。

何が言いたいかって、そういうリーダーだけがすごいんだ、ということじゃなくて、何かを始めたり、自分の道を自分で考えて選んでマイウェイをゆくのは、容易ではないということです。人とぶつかることは避けられない。でも、よそや大人から見て、どんなに若くて理解がしにくくても、自分はこう生きたいを決めて、自分なりに踏み出すその一歩は、いつだって尊いと思います。

今週もありがとうございました。マイウェイは平らな道ではないけれど、発見でいっぱいだ。

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