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日記

書こう、かくぞ、と思って、書きます、と言ったことをまだ書いていない。

なんとなくメモにまとめてはいるけれど、まあゆっくり形にできたらいいや。焦ることはない。
でも、書く!ときめたことは書いた方がいい。なにより、対自分、かつ小さな約束でも、約束は守った方がいい。

以下、日記。

かの有名な「しいたけ占い」を半期ごとにたのしみにしている。それによると6月はとてもいい月らしいのだけど、月初から立て続けに仕事のミスやら巻き込まれ事故やらが発生していて、いったいどこが良い月なのか……と絶望しながらも、この状態からならもうこのあと何があっても相対的ハッピーなのでは?という、気付き。
思考をアッパーにしていきたい。(アッパーとは?)

久しぶりに、でもないけれど、今日は午後からゆるっと出社した。夕方から雨が降るらしい、たしかにそんな匂いを感じてじめっと暑い、梅雨の気配。それでも太陽が出ている間に外を歩けるだけでもありがたくて、束の間の外気を堪能する。
そして、こんな時に不謹慎な、とおもわれるかもしれないけれど、電車の窓があいているのはとても良い。中央線、いつも乗るのは1号車。御茶ノ水か神田かそのあたりで、緑の匂いがぐっと濃くなる。夏の草が蒸した匂いが大好き。その辺りになると、もう乗っている人もまばらになるので、マスクの位置をなおすふりをしてすこしだけ外の空気を鼻で吸い込んでみる。

会社には珍しくわたしのほかにも人がいて、だれもいなかったらブラインドを全開にするところだけど、我慢した。
近くにあるひとの気配は、ストレスなようで、落ち着きもするらしい。その人に対する好き嫌いは置いておいても。


いろんな環境にある人がいて、きっとわたしののんきな日記を読んで嫌な気持ちになる人もいるはずだけど、わたしはひとの感情にひっぱられやすいので、もうずっと共感の半径を狭めている。わたしは自分の心の弱さを知っているので、なんとか自分を守りたい。


こうして書き留めておかないと、毎日のことを少しずつ自然に忘れていく。ただ、日常的に忘れることもまた、自己防衛なんだな、と感じる。日々。それでも忘れたくないことだけは書き留めておこうとおもうけど、忘れたくないような、あの夏の草が蒸した匂い、冷房と外気が入り混じって中和された風、降りそうで降らないでこらえてる空、空気の手触りとかにおい、みたいなものは、ちゃんと鼻のおくのほうに記憶されているらしい。いつだって懐かしい。