【日記】2020-10-27(火)〜31(土)日常の記録

2020-10-27 火
「昨日より暖かい格好をして」とラジオの天気予報が言うけれど、昨日の服装が思い出せない。最寄り駅近くまできてしまったので、どのみち今からではどうにもならないのだが。

ひさしぶりに、ほしい靴が見つかったので、今日の昼にでも買いに行きたいのに、よく調べれば調べるほど、「なんかこれじゃないかも」という気になってしまって、やっぱりわたしは今月も靴が買えない。

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伊藤さんがやっているLINEオープンチャット「たぶん日記」にて日記を公開しているので、以下そこから自分の投稿を抜粋して残すことにした。
空の話が多い。
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2020-10-28 水 朝は晴れ
日中、在宅勤務。窓の外から他人の昼間の日常を聴く。どこからか子供の声がして、それと同時に、どこからかぷわんとぶどう味のおかしの匂いがした。

2020-10-29 木 朝は晴れ
まだ暗いうちに起きる。空の高いところに力強く、金星が光る。夜と朝の間の時間はいつも良い。
空はむこうの方から、いつの間にか真っ赤になっていて、赤はどんどん濃くなるので、秋の澄んでやわらかい空気を遠くの空にも感じることができる。
新宿のあたりの空が燃える時間、そして季節。いつの間にか、ずいぶん寒いところまできてしまった。燃えるような赤い空はすぐになくなってしまう。さっきまで金星のいたたあたりに、今はもう太陽がのぼっている。
このあたりではひばりこそ鳴かないが、ヒヨドリと、最近ではモズも鳴いている。

2020-10-30 金 朝は曇り
向こうの空が明るい。天使が降りてくる空の色をしている。
西洋画の古い天使絵のようで美しい、でも当時はだれかがあの空を見てあの絵を描いたはずなので、それはなんだかおかしいようで。
いつも通り、やかんに水と麦茶パックをいれて火にかける。ふきこぼれないちょうどの加減で弱火にし、ぐらぐらと静かに茹だる麦茶をながめる。わたしは天使絵の前で死なず、麦茶を沸かす。
ネロとパトラッシュが見たあの天使絵はどんなもんだったけな、と調べる。その絵はわたしが想像していたのとは違っていて、はてわたしはいったい何を見たのか?仕事を放って調べるが、有名な天使絵はどれもどんより暗い空を描いていて、きっとあの頃あのあたりは毎日うす曇りだったんだろう。
あの美しい雲の隙間から日が昇っていくのを、じっと見ていたら案の定、目がチカチカした。

2020-10-30 金 夜も曇り
20時頃の日記
月の右上に火星。十三夜のなごりで空は今日もあかるく、雲が色づいて騒がしい。

2020-10-31 土 晴れ
なんとなく空が霞んで見える。もっと澄んだ冬が恋しい。
昨日のうちに、仕事も納品するものもすべて済ませていたので、ご褒美の惰眠。9時から自宅で用事があるので8時には起きる。
さて、この頃、朝にコーヒーを欲しない時がある。カフェインのせいかと思う。「コーヒーを淹れる」のは朝のタスクであるけれども、身体の声を聴くのが良いとして、飲みたくない時は淹れないことにしている。でも、起きて数時間たった頃か、昼めしのあとには大抵、飲みたくなっている。
ベランダの方をながめていたら、なにかちいさな白いものがふわふわと飛んできて、ベランダに置いた植物たちの間をふわふわ、ふわふわ、虫か、と注意深く眺めていると、たんぽぽかなにかの綿毛のようだった。ちいさな命を運んでいる。結局、それは我が家のベランダには着地せず、また風にのってふわふわとどこかに飛んでいってしまった。